自分の疑惑を糊塗してくれる“同和デマ”にすがった昭恵夫人の悪質
そもそも、立花氏のもとに昭恵夫人から初めて連絡があったのは、前述のように3月18日、『グッディ!』の取材中のこと。「週刊ポスト」(小学館)4月6日号で立花氏自身が語ったところによれば、これまで面識がなかったところに突然、昭恵夫人から申請があり、その後、FBで10回以上のやり取りを交わして電話でも直接話したという。立花氏は「私が独自に森友問題を追及しているYouTube動画を見て(昭恵夫人から)申請いただいたようだと分かりました」と述べている。
また、「週刊文春」(文藝春秋)4月5日号によれば、3月18日、昭恵夫人は、佐賀県のマラソン大会に参加する予定が、周囲の反対によって中止になっていたという。そこで、〈予定していた佐賀にも行けなくなったので家におります。立花さんのYouTubeは拝見しており、かなり突っ込んだご発言をされているので関心をもちました〉とのメッセージを立花氏に送ったらしい。
つまり、昭恵夫人は 、立花氏が自分の疑惑を糊塗してくれる“同和デマ”を主張していることを知っていたのだ。そんなところに“昭恵隠し”でマラソン大会に参加できなくなったため、暇にあかせてその立花氏にコンタクトを取り、その後、二人でさんざん同和デマを語り合った。そういうことではないか。
実際、昭恵夫人から友達申請のあった翌3月19日、立花氏は「安倍昭恵様へ」というタイトルの動画を公開、「部落の問題、同和の問題をテレビは取り上げなかった」などと、マスコミ批判をぶちあげていた。これは昭恵夫人のリクエストに応えたようにも思える。
いずれにしても、昭恵夫人が立花氏と“同和デマ”を話し合っていたとすれば、これは大問題だろう。
繰り返すが、森友問題に関する“同和デマ”は、差別を助長するものであるうえに、疑惑を覆い隠すためにその差別性を利用するという、二重の意味で悪質なものだ。そこに、疑惑の“震源”である昭恵夫人が乗っかっていたとすれば、これは“奔放な言動”とかで済ませられるような問題ではない。
しかも、このデマへの積極的なアプローチをみれば、昭恵夫人がかなり自覚的に自らの疑惑を隠蔽しよう動いていることもよくわかる。改めて言うが、昭恵夫人の証人喚問は絶対に必要だ。
(編集部)
最終更新:2018.04.03 07:46