福田会長の盟友、神社本庁幹部のイベントに吉田沙保里、伊調馨らが
しかも、福田会長はこの不透明な“神社本庁ビジネス”に多くのレスリング関係者をかかわらせていた。ディンプル社、日本メディアミックス両方の現在の代表取締役・高橋氏が福田会長の日大レスリング部の後輩で、元全日本女子レスリング連盟理事であることは先述したが、その高橋氏が日本メディアミックス代表取締役に就任する数年前には、現レスリング協会副会長(「協会の副会長選任の特例に関する内規による副会長」)の今泉雄策氏が代表取締役だった。また、現在、同社の取締役に名前をつらねている木名瀬重夫氏も同じく福田会長の日大の後輩で、日本レスリング協会所属のコーチ兼特定理事をつとめている。監査役の安達哲夫氏もやはり福田会長とともに会社を立ち上げた仲で、日本レスリング協会の顧問を務めていた時期があった。
さらに、福田会長は現役の選手を自分の神社本庁ビジネスに関わらせていた可能性もある。福田会長の神社本庁との接点と言われる神政連・打田会長は故郷・静岡県小國神社の宮司を務めているが、その小國神社では、節分の豆まきのときに、よくレスリングの選手が来ているというのだ。
「浜口京子さんとか吉田沙保里さん、伊調千春、馨さん姉妹もそうだし、福田氏自身も顔を出していたはず。今年も、リオ五輪金メダリストの川井梨紗子選手が参加していましたね。地方神社の行事にメダリストが参加しているのは福田氏のコネクションでしょう」(前出・地元政界関係者)
本サイトでは何度も指摘しているが、神社本庁は、全国約8万社の神社を包括する宗教法人であり、日本会議らと連携し、改憲運動をはじめとする右派運動を展開している団体だ。また神社本庁の政治団体である神道政治連盟は選挙でも極右政治家を推薦し当選させてきた。
そうした団体との不透明なビジネスに、選手やレスリング協会幹部をかかわらせるというのは、アマチュアスポーツの公益社団法人として許されるのか。
マスコミは連日、伊調選手に対するパワハラだけを報道しているが、レスリング協会の闇はもっと深い。徹底追及すべきだろう。
(編集部)
最終更新:2018.03.06 02:07