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追悼ECD! 反原発、反差別、反戦…がん闘病中も声を上げ続けた戦いの軌跡! 最後まで「黙らねえ」と

ネトウヨに叩かれ続けたECDだが、彼は負けずに「黙らねえ」とラップした

 自身の作品やデモへの参加のほかにも、ECD氏はツイッターを通じて日常的に社会的なイシューに関して意見を表明してきた。安倍政権を強く批判する投稿も多いことから、彼のツイッターアカウントはネトウヨにより恒常的に荒らされるような状態となっていたのをご存知の方も多いだろう。

 しかし、彼はそのような状況に臆することは決してなかった。

 ネトウヨから日々罵詈雑言を浴びせられて平気だったわけはないだろう。オリジナルアルバムとしては生前最後の作品となった15年リリースのアルバム『Three wise monkeys』収録の楽曲「LINK」では〈できるなら三猿/目も耳も口も/両手で塞いでなにも見ないいっさい/なにも聞かない/なにも言わないいっさい/やり過ごすこと許されるとしたらどれだけ/深く眠れることだろうとは思う/だけど資格じゃないけどなんか要るんだろきっと/そんな人生手に入れるためには〉とラップして、そのつらさを表明していた。

 ただ、彼は「見ざる、聞かざる、言わざる」にはならなかった。同アルバムに収録されている「DAMARANE」では〈車椅子に乗るようなジジイになったって俺はマイク離したりしねえ/死んじゃいねえってラップするはずだそのときは間違いねえ/最低あと30年はやる予定/パーティーそれはオールマイライフ/だって楽しいだろもちろん/自分の葬式のときだって棺桶から這い出してでもラップしてやる/黙らねえ/黙らねえ/黙らねえ/黙らねえ/黙らねえ/黙らねえ〉と決意表明を歌い、実際その通り亡くなる直前まで黙ることはなかったのだ。

 権力に対して異議申し立てをしたり、反原発を訴えたり、レイシズムに対してアンチテーゼを唱えたりした人間に対し罵詈雑言が浴びせられる異常な状況はこれからもしばらく変わることはないだろう。

 しかし、だからといって臆することはない。「DAMARANE」の精神をもち続けること。ECD氏が最後までそうであったように。

最終更新:2018.10.18 03:56

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