小説、マンガ、ビジネス、週刊誌…本と雑誌のニュース/リテラ

menu

横田一「ニッポン抑圧と腐敗の現場」23

安倍政権打倒と原発ゼロのチャンスを潰した希望の党。それを批判できなかった嘉田前滋賀県知事に直撃! その責務を質すと…

 見かけだけの「原発ゼロ」をアピールしながら再稼動を認める”詐欺的公約商法”に加えて、前原代表(当時)と共謀をして“安倍政権倒す倒す詐欺”で野党第一党の人材と公認料を騙し取った小池代表。だからこそ2012年の未来の党惨敗を経験した嘉田氏は、いち早く小池代表を批判、「安倍政権打倒に逆行する『排除』発言を撤回、非自民勢力結集で野党乱立を回避すべき」「自民党と同じ再稼動容認発言を撤回すべきだ」と迫る責務があったはずだ。

 初の国政進出に焦った面もあったのだろう。しかし落選したとはいえ、これまで培った「卒原発」の理念と2012年の未来の党惨敗の経験が嘉田氏にはある。安倍政権打倒の千載一遇のチャンスを逃した“A級戦犯”は小池代表自身といえるが、このことを最も強く実感しているのは「5年前のリベンジができる」と期待した嘉田氏に違いない。今からでも遅くないから、自らの「排除」発言で安倍政権をアシストした小池代表に対して、「なぜ希望の党は“原発ゼロ”を旗印に脱原発に熱心なリベラル派議員を排除せずに非自民勢力を結集、原発推進の安倍政権を打倒する方針を取らなかったのか」「今回の失敗の原因(本質)をきちんと検証、『排除』発言の反省と謝罪と再発防止策作成を含む総括をするべきだ」といった苦言を呈する役割があるのではないか。

 今回のことを教訓に嘉田氏は、希望の党が「緑のたぬき」「女ヒトラー」のような独裁的党首率いる“詐欺的第二自民党”のイメージを払拭し、本当の“原発ゼロ”を目指す国民政党に生まれ変わる“指南役”として、今後も活動を続けることを望みたい。

 2年後には参院選挙がある。同じ“原発ゼロ”を掲げる立憲民主党や共産党などの野党系候補として立候補し、「三回目の未来の党惨敗のリベンジをして欲しい」と期待する有権者は少なくないはずだ。原発ゼロを掲げた党首経験者で環境派女性知事のキャリアを有しているのは、小池代表以外には嘉田氏しかいないのだから。

最終更新:2017.11.13 05:45

関連記事

編集部おすすめ

話題の記事

人気記事ランキング

カテゴリ別に読む読みで探す

話題のキーワード

リテラをフォローする

フォローすると、タイムラインで
リテラの最新記事が確認できます。

プッシュ通知を受け取る 通知を有効にする 通知を停止する