宮迫の釈明の矛盾を一切つっこまない『バイキング』出演者たち
『バイキング』は自身がレギュラーを務める番組で、いわばホーム。質問したのもなじみのある共演者ばかり。様々なメディアが参加できる記者会見とはまったくちがう。実際、ベッキーや矢口が糾弾されていたときのような、厳しい批判や追及はほとんどなかった。それどころか、「黒!」「グレー!」「オフホワイト!」などと、真相を追及するというよりは、宮迫をいじることで笑いに変換してあげようという空気に満ち満ちていた。
たとえば、宮迫は下心があったことは認め謝罪しつつも、モデルの小山ひかると1回目にホテルに行った際は「泥酔していたので、寝てしまって、何もしていない」。小山と2回目に行ったときは「誘ったが、断られて、何もできなかった」などと、“一線は越えていない”と否定。複数回ホテルに行っておいて、ふつうなら通用するはずのない言い訳を展開した。これがほかのタレントだったら、「あり得ない」「嘘つき」と厳しく批判されているはずだ。
しかし坂上忍や東国原英夫ら共演者も、「部屋に入った時点で外形的には何かあったのと同じ」などと言いながら、“一線は超えていない”という宮迫の詭弁に、疑いを差し挟んだり、厳しく突っ込む者は誰ひとりいなかった。
また、宮迫は泥酔していたと主張しているが、文春に掲載されている部屋に入る宮迫の写真は、泥酔しているようにはまったく見えない。これもほかのタレントであれば、絶対に突っ込まれていたと思うが、誰もそんなことは言わない。
さらに、運転手にチェックインさせ、宮迫や女性はフロントを通らず客室に向かうという計画的な手口に対し、坂上は「プロの手口ですね」と言っておきながら、その明らかに継続的に不倫しているとしか思えないルーティン化した手口と宮迫の「その夜たまたま魔が差した」的な言い分との矛盾には触れない。
それどころか、文春の記事にあったのに、テレビではほとんど触れられなかったこともある。『バイキング』では、宮迫の密会について、その夜限りの“一夜の火遊び”(実際は撮られてるだけでも2回だが)的なニュアンスでしか扱われていなかったが、文春の記事では、宮迫と小山がそれなりの長い不倫関係であることを示唆する、小山の知人のこんな証言が掲載されていた。
〈ひかるもいまの関係には悩んでいて、『年末に別れる』という話し合いをしたそうですが、『僕(宮迫)が結婚した二十七歳になるまでには別れないとね』ということに落ち着いたみたいです。宮迫さんは『ひかるが一番だよ』と甘い言葉をかけてくるんです。ひかるが『他にもいるだろうけど』と強がっているのが忍びないですよ〉