8月20日放送の『ワイドナショー』より
20日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)で松本人志が、芸能タブーに関する発言をして注目を浴びている。
「フジテレビに怒ってるんですよ。世の中的には宮迫(博之の不倫)より上原多香子の不倫のほうが興味があるわけです。それを『ワイドナショー』で扱うのはなしにしてくれと(フジテレビ側が)言うてきた」
「俺、そういうの嫌やから触れようやと」
その発端は前週13日に放送された『ワイドナショー』(フジテレビ)で、元SPEEDの上原多香子の不倫疑惑が放映されなかったことだった。上原は『女性セブン』8月24・31日合併号(小学館)で、2014年の夫の自死の原因が“妻である上原の不倫だった”との疑惑が報じられ、13日の収録で松本はその話題に少しだけ触れたのだという。しかし実際のオンエアでは“番組側の意向”で全面カット。そのため松本は15日にツイッターで「しゃべっても。謎の事情でカットされ」とつぶやいたのに続き、20日放送の番組で、スタッフから「フジでは扱わないことになりました」と説明されたことを明らかにした上で、前述のように上原の不倫がフジテレビでタブー扱いされていることを暴露したのだ。
実際、松本が指摘した通り、フジテレビだけでなく他局もふくめほとんどのワイドショーは上原不倫の話題を取り上げてはいない。その理由について、『ワイドナショー』で松本は明言しなかったものの、上原が所属するのが、芸能界のドン率いるバーニングとも関係が深い大手芸能プロ・ライジングプロダクションだからというのは明らかだ。
とはいえ松本にしても吉本興業という大手芸能プロに守られ、かつ、わけ知り顔で安倍政権擁護を撒き散らす“権力御用芸人”、に成り下がっているのは周知の通り。松本は今年元旦の『ワイドナショー』でもワイドショーの大手芸能事務所タブーに斬り込み話題となったが、その後も『ワイドナショー』でジャニーズのスキャンダルや、自分が大好きな安倍首相や維新がかかわる森友問題、オリラジ中田の松本批判など、自分に都合の悪い話題は避け続けている。今回の発言も“本気度”については大きな疑問だが、それ以上に失笑したのは、番組に出演していた芸能レポーター・井上公造の反応だ。
番組では松本の発言を受け、大手事務所に忖度していないか、圧力があるのではなど、芸能レポーター・井上が集中砲火を浴びたのだが、しかし井上は必死にこう力説したのだ。
「圧力かけられたという記憶はないです、本当に」