デマがバレるのを恐れて出会い系の質問を一切しなかった青山繁晴
さらに言えば、暴力団やアンダーグラウンド事情に詳しい『実話ナックルズ』元編集長・久田将義氏もこのように解説している。
〈青山繁晴参議院議員が「出会い系バーは暴力団が経営している」(大意)発言をしました。つまり前川元事務次官は暴力団に資金提供しているということを言いたいらしいです。
かなりいい加減な発言です。今どき暴力団直営の店ってあります? 昭和の歌舞伎町じゃないんだから。ボッタくりの店では、たまに『暴力団構成員がいるのかな』というケースが見受けられますがこのご時世、暴力団もそんな迂闊なことはしないでしょう」(ウェブメディア「東京ブレイキングニュース」6月7日付)
実際、久田氏はプロインタビュアーの吉田豪氏と女性スタッフの3人で前川氏が通ったとみられる出会い系バーに客として“潜入取材”しているのだが、ニコニコ生放送『久田将義×吉田豪のタブーなワイドショー』6月10日放送のなかでも、女性客として潜入したスタッフが「それ(男性客からのいやらしい話)がまったくなかったんで、私も(この店では)売春ないなと思ったんですよ」などと実感を語っていた。
いずれにせよ、前川バッシングの急先鋒で、暴力団の関与まで断言していた青山氏が、昨日の閉会中審査で出会い系バーの話を封印したのは、さすがに「これはヤバいこと吹いたかも……」とバツが悪くなったからだろう。
実は、閉会中審査前日の9日、青山センセイは自身のブログで〈前川さんらが、暴力団の関与する出会い系バーに通っていたことの絡みは、質問しません〉と宣言。こんなわけのわからないことまで言い始めていた。
〈今回の質問については、本道を見失ったとしか思えないこの頃の野党と、その野党と不埒なことに事実上、一体になったマスメディアによってさまざまな歪曲がなされるでしょう。
ぼくごときをご苦労にも陥れたい勢力、外国の工作機関を含む勢力もどっと動くでしょう。
それはすべて覚悟の上です。〉(公式サイト「青山繁晴の道すがらエッセイ/On the Road」より)
それこそ青山氏ごときを相手にする「外国の工作機関」っていったいどこの国なのか、聞いてみたくなるが、青山氏はこういう荒唐無稽なネトウヨ的陰謀論まで必死でわめくしかないくらい、前川前次官との対決に怯えていたということらしい。