自由民主党HPより
「こんな人たちに負けるわけにはいかない!」──安倍首相は、1日の秋葉原駅前で行った都議選街頭演説で国民を愚弄する一言を言い放ったが、その結果はご存じの通り、議席を半分以下に落とすという歴史的大敗を喫することとなった。
そもそも、安倍首相は駅前に轟く「安倍辞めろ!」「帰れ!」のコールに対し、「あのように演説を邪魔する行為を私たち自民党は絶対にしません」と断言。加計学園問題の追及では、閣僚席から仕切りにヤジを飛ばして質疑を邪魔していた当人がよく言うものだと呆れるが、安倍首相の姿勢を批判する国民を「こんな人たち」呼ばわりしたことは、都議選にも大きく影響を与えたことは間違いない。
実際、きょうのワイドショーでは、安倍首相の「こんな人たち」発言に批判が相次いだ。
たとえば、『ビビット』(TBS)では、カンニング竹山が「下手したら、これが安倍政権の最後の失言」になるほどの言葉であったと指摘し、「総理大臣なら本当はあそこで敵視するんじゃなくて、『このようになっていますけど、私たちもがんばりますんで』」みたいなコメントを言わなきゃいけない」と安倍首相の器の小ささを批判。
さらに、午後の『バイキング』(フジテレビ)では、司会の坂上忍が、稲田朋美防衛相の憲法違反発言や豊田真由子議員のパワハラ発言、下村博文元文科相の闇献金疑惑といった一連の自民党の不正を挙げながらも「いちばん印象に残っているのは、一国の首相である安倍さんが、マイクを通して、その一部の聴衆の方々に『こんな人たち』って批判された」ことだと論及。その上で、このように語った。
「(安倍首相の)その奥で石原伸晃さんが手を叩いて煽っていた、あの目を見たときに『あ、いまの自民党というか安倍内閣って、コレなんだろうな』って、僕なんか生意気ながら思った」
すると、東国原英夫も「あの言葉っていうのは、いままでの不祥事を全部合わせたぐらいの(もので)、本当は言ってはいけない。国民に一国の総理が批判されているからと言って『こんな人たちには負けるわけにはいかない』って、この言葉が大問題にならないことがおかしい」と坂上に同調した。