小説、マンガ、ビジネス、週刊誌…本と雑誌のニュース/リテラ

menu

芸能人が政治的発言を自粛する風潮にAAAメンバーのSKY-HIが異議…「人前に立つ人こそ意見を言うべき」

skyhi_170602_top.jpg
SKY-HIオフィシャルブログより


 脳科学者の茂木健一郎による「権力者に批判の目を向けることのできない日本のお笑い芸人はオワコン」論争。

 この一連の論争については、最近新たな展開があった。オリエンタルラジオの中田敦彦が『ワイドナショー』(フジテレビ)で茂木を切り捨てたダウンタウン・松本人志をブログで暗に批判したことに関して吉本興業の社員が問題視。事務所側から中田に対し、松本に謝罪するよう指導が出て、それを中田が突っぱねていた件が明るみとなったばかりだ。これによって、松本の強権的な姿勢と、彼に対する事務所の陰湿な忖度体質が改めて浮き彫りとなり再度炎上しているが、「権力者に批判の目を向けることができない」という点では、お笑いだけでなく音楽も同じである。

 昨年6月、「FUJI ROCK FESTIVAL’16」にSEALDs(当時)の奥田愛基氏の出演がアナウンスされたことをきっかけとして、「音楽に政治を持ち込むな」という論争が起きたことは記憶に新しい。これに関しては、フジロックはもちろん、ロック、ヒップホップ、ブルース、ジャズ、テクノ、ハウス、レゲエなどありとあらゆるポップミュージックの歴史と背景を理解していないからこそ出てくる馬鹿な主張であることを過去に本サイトは指摘しているが、こういった騒動が起きたという事実が端的に示している通り、ミュージシャンも政治や社会に関して何か発言すると「芸能人風情が偉そうに語るな」といった理不尽な主張で炎上に巻き込まれるという流れがある。こういった状況を見て、何か「言うべきこと、言いたいこと」をもっていたとしても、「自主規制」してしまう人が多数いるであろうことは想像に難くない。

 茂木が指摘したお笑い芸人・コメディアンの事例しかり、音楽の事例しかり、他の国から見れば日本の芸能界に漂う閉塞した言論状況は異様であり、もっと異論の声が出てしかるべきだろう。

 そんななか、ある年若いミュージシャンが書き記した提言が話題を呼んでいる。その人物とは、AAAのメンバーとしての活動と並行して、SKY-HI名義でラッパーとしてもソロ活動を行い、先日はソロとして初めての武道館の単独公演を成功させたばかりの日高光啓だ。

関連記事

編集部おすすめ

話題の記事

人気記事ランキング

カテゴリ別に読む読みで探す

話題のキーワード

リテラをフォローする

フォローすると、タイムラインで
リテラの最新記事が確認できます。

プッシュ通知を受け取る 通知を有効にする 通知を停止する