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能年玲奈には“洗脳”攻撃したのに、清水富美加を出家させた幸福の科学は批判せず…マスコミが黙る2つのタブー

 しかも、こうした批判報道への訴訟はその後も行われている。2012年には大川総裁の女性信者への性的関係を、教団元幹部が実名で告発した「週刊文春」(文藝春秋)に対して訴訟を起こし、最高裁で1ページ大のおわび掲載させる判決を勝ち取っている。

 こうした訴訟への恐怖があるうえ、幸福の科学は産経新聞をはじめ多くの媒体に出稿もしている大スポンサーでもある。経済的な意味でも巨大なメディアタブーのひとつなのである。

 しかし、かといって、バーニングを後ろ盾にしているレプロも芸能マスコミにとっては最大のタブーであり、批判なんて絶対にできない。そこで、マスコミが結論として展開したのが、清水富美加への個人攻撃だった。ワイドショーはほとんどといっていいほど、「育ててくれた事務所への恩義を忘れたワガママ女優」といった意見をぶつけ、問題を清水個人の責任だと結論付けた。

 たとえば、『とくダネ!』(フジテレビ)では小倉智昭が「信仰の自由というのがありますから出家しようがそれは自由なわけですが、そのためになんで所属していた事務所に対する苦言をここまで呈す必要があったのかなと思いますよね」と発言。

『バイキング』(フジテレビ)の坂上忍も、「追い込まれてたのかもしれないけど、事務所に対する配慮がここ(清水の直筆コメント)には何ひとつない。さらにツイートでも、また事務所批判しますか? 業界批判しますか? 曲がりなりにも8年お世話になってきたんじゃないんですか? というのは、当然ある」と激しい口調で清水を責め立てていた。

 また、『ミヤネ屋』では「月給5万円」問題に対し、井上公造が「芸能界に限らず、まだ一人前になってないときに、お相撲だったら十両になるまでは衣食住を保障されていても、給料はないわけですよ。テレビ局の制作のADさんとかでもそういう生活をやっているわけですよ。そこをみんな頑張ってのし上がっているわけで。別にこの事務所、彼女に限っての話ではなくって」と解説。同番組では、宮根誠司も「月給5万円のときもあったと思うんです、きっと。ただ、そんなにお金の価値も分からない子にガバっとあげても大変なことになるから」と語り、レプロも幸福の科学も全面否定できない分、信教の自由をもちだしてエクスキュースし、彼女にネガティブな側面を負わせるような報道を展開していた。

 CM契約の問題や、公開される予定の主演映画などの問題もあり、この件に関しては今後も明らかになっていくことはたくさんあるだろう。しかし、のんの「洗脳報道」とは明らかに違う今回の報道のされ方に、またひとつメディアの不公平さ、だらしなさを見たような気持ちがするのであった。
(編集部)

最終更新:2017.11.16 04:39

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