首相官邸ホームページより
いよいよ日本時間11日未明、安倍首相とトランプ大統領の初の日米首脳会談が行われる。安倍はワシントンでの会談後、トランプが世界中から非難されていることを尻目に、嬉々として大統領専用機・エアフォースワンに同乗。フロリダ州パームビーチへ移動し、トランプの別荘に2泊したあげく、仲良くゴルフまでプレイするという。おそらく、この3日間、あの排外主義者に尻尾を振り続け、日本を危機に陥れるようなトンデモない約束をしてくるのだろう。
ところが、日本のマスコミはこの“ポチ犬外交”を批判するどころか、いかに安倍がトランプに気に入られているか、個人的な信頼関係が築ける、などと強調してきた。しかも、安倍官邸の宣伝に乗っかって、怪しげな見栄話まで垂れ流す始末だ。
その典型が、そのゴルフが決まった経緯だ。日本のマスコミはパームビーチでのゴルフをやることが決まった直後から、「トランプ大統領からゴルフを誘われた」と報道し続けてきた。たとえば、テレビ朝日はこんな風に報じている。
〈関係者によりますと、先月28日に日米首脳が電話会談をした際、トランプ大統領が10日のワシントンでの首脳会談の翌日に安倍総理をフロリダ州パームビーチの別荘に招待し、ゴルフに誘いました〉(「テレ朝ニュース」)
ところが、トランプ自身は全く逆の証言をしていることがわかった。今月5日、アメリカのスポーツ専門ラジオ局のインタビューのなかで、このように語ったのだ。
「来週、日本の首相がホワイトハウスに来る。安倍がゴルフをやりたいというから、一緒にフロリダのパームビーチでゴルフするつもりだよ」(編集部訳)
周知のように、安倍もトランプも息を吐くように嘘をつく世界を代表する嘘つき。キャラクターだけでは、どっちが本当なのか判定できないが、しかし、これに関しては安倍のほうがホラを吹いている可能性が高い。実際、安倍は11月にニューヨークで会談した際、わざわざドライバーをプレゼントしたことからもわかるように、完全に“ゴルフ”押しでトランプにすり寄り、先月末の電話会談でも、安倍のほうからゴルフをやろうと持ちかけていた。このことは、電話会談直後に複数のメディアが報道していた。
ところが、それがいつのまにか、「トランプに誘われた」という話になってしまったのだ。前掲のニュースはじめ、「誘われた」と証言しているのは、「関係者」か「政府関係者」。ようするに、官邸が自己宣伝のために嘘を垂れ流したのだろう。大手紙官邸担当記者も、苦笑しながらこう言う。