小説、マンガ、ビジネス、週刊誌…本と雑誌のニュース/リテラ

menu

『5時に夢中!』プロデューサーが「タブーと戦わない」発言! 過激がウリの番組が大手芸能プロの言いなりになっていく過程とは

 しかし、ここまで読んでふと頭をよぎったのが、今年の5月に世間を騒がせた岡本夏生の番組降板とMCを務めるふかわりょうとの確執報道である。この降板劇は、大手芸能プロダクションの意向に寄り添うもので、出演者に対しての「出ていただいてありがとうございます」の気持ちなど微塵もないものだったからだ。

 岡本の降板は今年3月8日の放送に、インフルエンザに感染したあと診断書もないまま出演し批判を浴びた件の責任をとるかたちで、謝罪とともに発表された。確かに岡本の行ったことは社会的常識に欠ける行動ではあるが、番組を降りなくてはならないほど問題のあるものとは思えない。事実、本人はこの状況に対し憤りを覚えていたようで、翌月に行われたふかわとのイベントでは直前になって失踪。ワイドショーを騒がせた。結局、岡本はイベントに姿を現したものの、ふかわと大ゲンカ。これもまた大々的にマスコミに報道されたのだった。

 テレビのワイドショーでは、お騒がせタレントである岡本が演じるいつものひとり相撲として軽く扱われていたが、この問題には根深い問題があった。インフルエンザはあくまで口実であって、本当に岡本が番組を降りざるを得なくなったのは芸能プロからの圧力があったからなのだ。

 前述の通り、『5時に夢中!』は出演者からの過激なコメントがウリである。岡本もまさしくその番組コンセプト通りに仕事をしてきた。しかし、それが時として問題を起こす。たとえば有名なのが、「FRIDAY」(講談社)に掲載された香里奈の「エッチ後の股開きベッド写真」を14年3月25日の放送で取り上げた際の騒動だ。このとき、岡本はこんな衝撃発言をして、周囲を凍りつかせた。

「彼氏は横で寝ているわけですよね。ということは、ここに(写真を撮った)第三者がいた、乱交パーティでもしたんじゃないの?」

『5時に夢中!』らしいコメントだが、ここで問題となったのは、香里奈が「芸能界のドン」率いるバーニングプロダクション傘下の芸能事務所であるテンカラットに所属していたことだ。番組内容を知ったバーニング幹部は、芸能関係者を通じ、同番組に「調子に乗ってると、芸能界で生きていけない」と暗に恫喝をかけたとも言われている。また、以前から岡本は、名指しはしないものの「バーニングに目をつけられている」というような発言もしていたことから、『5時に夢中!』だけではなく芸能界追放さえも取り沙汰されたのだ。

 岡本はどこの芸能プロにも所属せずフリーで活動している。こういった場合に後ろ盾になってくれる人が彼女にはいないわけだが、このときは番組側もふかわをはじめとした関係者も岡本を守る方向で動き、圧力に屈することはなかった。

 しかし、こういった問題が頻発するにつれ、ふかわの所属するワタナベエンターテインメントが事情を重く見るようになっていく。岡本が何か問題発言をするたびにふかわが謝罪することになり、このままでは、ふかわが巻き添えになりかねないと、ナベプロサイドが番組プロデューサーに対して、「岡本をなんとかしろ」と働きかけたという噂も流れていた。

 その結果、インフルエンザを口実とした降板劇につながっていく。事実、前述した降板後のふかわとのイベントでは「過激発言を求められてやってたのに、裏でお荷物扱いされて心外」というニュアンスのことを言った岡本に対して、ふかわは「圧力はなかった」「あなたが好き勝手に言えたのは、周りのみんなが尻拭いしていたからだ」「あなたはウソをついている!」と罵倒したという。そして、岡本が反論すると、ふかわは「芸能界には定められた枠ってものがあるんですよ!」と開き直ったとされている。

関連記事

編集部おすすめ

話題の記事

人気記事ランキング

カテゴリ別に読む読みで探す

話題のキーワード

リテラをフォローする

フォローすると、タイムラインで
リテラの最新記事が確認できます。

プッシュ通知を受け取る 通知を有効にする 通知を停止する