「&G」名義でソロCDを出したこともある稲垣だが、解散後はソロの歌仕事は想定していなさそうだ。稲垣にとって「歌う」ということは、イコール「SMAPの5人で歌う」ことと捉えているのかもしれない。
そして、あらためて解散後の活動の方向性について林が問うと、
「いや、まだ具体的にはないです。これからという感じです」
「これまでも、何でもやらせていただいてきたので、そんなに変わらないと思います。実際にその状況になってみないとわからないですけど」
と、SMAP解散後については、まだ白紙状態であることを匂わせた。稲垣については、年明けから撮影が始まる映画の仕事がキャンセルになったとの報道があったり、ラジオ番組『稲垣吾郎のSTOP THE SMAP』打ち切りが検討されるなど、地味に不穏な情報もあるだけに、今後が心配になる。
しかし、稲垣自身はそうした不透明な状況も飄々と受け止めているというか、自然体というか、こう続けた。
「前向きに考えて、やりたいことを探してもいいし、プライベートでできなかったこととか……」
そこに待ってましたとばかりに食いついたのが、林だった。
「結婚とか」
林の勢いに引っ張られたのか、稲垣のほうもまるで結婚相談でも持ちかけるかのように、結婚への思いを吐露し始める。
「結婚したほうがいいですか。僕、わかんないんですよね。この年になると、いろいろ考えちゃって」
「俳優としては、これから父親役を演じていくのに、家族や子どもがいないとどうなのかなと思ったりするんですが」
やはり、稲垣はSMAP後の主な活動を役者ととらえているようで、そのためにも結婚や子どもを持つことを視野に、悩んでいるというふうなのだ。
そんな稲垣に林は「素敵な独身生活を謳歌している感じ」と慰め水を向けると、今度は現在の自身の孤独を強調するようにこんなことまで言い出した。