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水原希子が靖国神社にNO!「私は世界平和を支持し、戦争に断固反対する」高市、丸川ら参拝政治家は水原のメッセージを知れ!

 しかし、彼女はこうした差別にけっして屈しなかった。むしろ、その経験が、彼女の思想の根幹をかたちづくってきたと言っていいだろう。

 水原は最近、「AERA」(朝日新聞出版)16年6月13日号の人物ノンフィクション「現代の肖像」のなかで、小学校のころから自分がハーフだということで差別されていた経験を告白した上で、こう語っている。

「母はハーフだとイジメられたことに、『あなたは他の誰とも違う世界でたったひとつの可愛さを持っているんだから、自信を持ちなさい』と言ってくれて。その言葉がずっと心の支えだった」
「私は米国生まれだから米国国籍だけどアメリカ人じゃないし、母は3代前から日本に住んでる在日韓国人だけど私は韓国人じゃないし、日本で生まれ育ったけれど日本人でもない。どこにも居場所はないけど、いつかアジア全体がホームになって、みんなが応援してくれる女優になれたら、ほんとにうれしくて心強いと思う」

「個」を大切にし、みだりに集団に迎合したりはしない。多様性を認め、地球市民として、戦争を憎み、平和を希求する。水原は今回、中国でいびつな国家主義による攻撃にさらされてもその姿勢を貫いたのだ。

 それに比べて、バカのひとつ覚えのように「日本人じゃない」「朝鮮人だ」と攻撃を繰り返すネトウヨの頭の悪さ、グロテスクさはどうだろう。いや、日本のネトウヨだけじゃない。天安門に中指を立てる写真作品に「いいね!」をしただけでバッシングをする中国のネトウヨも同じだ。いびつな愛国心を信じ込み、それぞれの国で独裁政権や戦前回帰政権を支えている彼らの様は、まるで合わせ鏡を見ているようだ。

 そして、こうした偏狭な排外主義と国家主義はこれから先、世界中に広がっていくのだろう。

 しかし、水原の言葉は彼らをも抱擁するかのように、人間の本質はそんな属性に左右されないということを教えてくれる。本サイトは、誰がなんと言おうが、個として立ち、平和を希求し続ける彼女のことをこれからも全力で擁護し続けていこうと思う。
(小杉みすず)

最終更新:2017.09.19 05:04

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