それでいて、なぜこういう発言を平気でできるのか、理解に苦しむところだが、こうした矛盾やずるさについては、木村自身も自覚しているところがあるのかもしれない。このインタビューでは、ぽろりとこんな発言もしている。
「つまりいまの自分は、いわば矛盾のカタマリなんです」
ただ、木村が何か内省的な姿勢を示したのは、せいぜいこの一言くらいだった。インタビューを最後までくまなく読んだが、解散騒動の説明はもちろんなし。飯島氏や他のメンバーへの謝罪どころか、そもそもSMAPのスの字も出てこなかった。キムタクにとっての「『この人だから』という信頼」はいまや、メリー喜多川副社長やそのメリー氏との間をとりもってくれた工藤静香のみに向けられ、SMAPなんてもはやどうでもいい存在になっているのだろう。
キムタクのこの態度を見ていれば、SMAP愛が強い中居や香取慎吾がSMAP復活に前向きにならないのもよくわかる。SMAP内部の亀裂は想像以上に大きく、修復の見込みはない、と断言してもいいだろう。
(島原らん)
最終更新:2016.08.02 06:56