小説、マンガ、ビジネス、週刊誌…本と雑誌のニュース/リテラ

menu

参院選直前企画⚫極右候補者ガイド(前編)

徴兵制、生存権否定、ヘイトデマまで…参院選・極右候補者リスト「ウヨミシュラン」発表! 星3つの政治家は誰だ?

■意味不明な「八紘一宇」発言…出世欲丸出し“スカ極”政治家の罪
☆☆☆ 三原じゅん子(自民党/神奈川)

 この金八女優がいきなり自民党から国政に出馬してから6年、どうしてこんなにウヨってしまったのか。とくに2015年3月16日、参院予算委での質問の中で、「ご紹介したいのが、日本が建国以来、大切にしてきた価値観、八紘一宇であります」と言い出したのには耳を疑った人も多かっただろう。

 念のため確認しておくと「八紘一宇」とは、戦中日本のアジア侵略戦争、大東亜共栄圏を正当化するために用いられたスローガンだ。日蓮主義者の宗教家・田中智学が日本書紀をもとにして造った言葉で、平たく言えば、皇国史観のもと世界を一つに束ねるという意味である。

 当然、この「八紘一宇」発言は物議を醸したわけだが、これについて三原氏は「正論」(産経新聞社)15年6月号でこう正当化している。〈「八紘一宇」は、今まさに我々が直面する課題、つまりグローバル資本主義の暴走、利己的個人主義の行き過ぎといった問題に対処するときの指針になるということを、広く知って欲しかった〉。意味不明だ。そもそも、新自由主義政策を次々と打ち出して「グローバル資本主義」に邁進しているのは当の自民党ではないか。

 しかし、三原氏の中身のスカスカな極右発言は「八紘一宇」だけではない。2011年、当時ノリに乗っていた田母神俊雄サンと対談した際、三原氏は日本の防衛についてこのように語っていた。

〈国防とか経済って全部丸い円でつながっているんです。国防が強ければ経済も強くなれる。国防はボディで、経済が顔ってところですかね。私風に言えば、「顔も大事だけどボディを鍛えな」(笑)〉(「FRIDAY」11年1月21日号/講談社)

 これまた極右オヤジやネトウヨにこそウケそうだが、中身はトンチンカン。もしかしてこの人は、軍備増強の結果、経済を悪化させてしまったかの国のことを知らないのだろうか? 同じく自民入りしてから急に右旋回した“ヤンキー先生”こと義家弘介衆議院議員にも通じるものがあるが、ようするに、いまの自民党には、こうした異様に底が浅い極右発言を繰り返さなければのし上がれない空気が蔓延している。そういうことだろう。

 その意味では、こういうスカスカ極右政治家(略してスカ極)の罪は非常に重い。ゆえに星3つである。


■教育完全無償化で子どもを戦地へ 卑劣な“徴兵制”を企む極右政治家
☆☆☆ 大家敏志(自民党/福岡)

 先に紹介した片山さつき氏にしろ三原じゅん子氏にしろ、その知名度もウヨっぷりも全国区だが、しかし、地方の候補者には彼女たちほど有名ではないにせよ筋金入りの極右がたっぷりといる。そのひとりが福岡の自民現職・大家敏志氏だ。

 ルックスが岩明均の名作マンガ『寄生獣』の広川市長に似ていると一部でささやかれる大家氏だが、その極右思想はホンモノ。もともと、同じ福岡県出身の“参院のドン”村上正邦氏の秘書を務めていた大家氏は、日本最大の右派組織「日本会議」や神道政治連盟の議連に所属。そのホームページの政策の項目で目を引くのが〈青少年健全育成の追求〉だ。

〈将来を担い、次代に活躍する若者たち。この若者たちを国家や地域・家族を愛する心をみなぎらせる者たちに育て、日本を将来の倫理大国へと導いていきます。〉(公式HPより)

関連記事

編集部おすすめ

話題の記事

人気記事ランキング

カテゴリ別に読む読みで探す

話題のキーワード

リテラをフォローする

フォローすると、タイムラインで
リテラの最新記事が確認できます。

プッシュ通知を受け取る 通知を有効にする 通知を停止する