まあ、軽佻浮薄なこの男に付ける薬などいまさらないが、しかし問題は、こんな人物が出馬表明をしても不思議ではない、現在の日本のほうだろう。
代表作では特攻隊を賛美し、右派雑誌では歴史修正主義を振りかざすという反知性を絵に描いたような低俗作家が、安倍首相にすり寄った結果、こともあろうにNHKの経営委員にまで押し上げられてしまう。そして、経営委員を退任しても今度は自民党が“文化人”ともちあげ、党本部で開かれた勉強会という“公”の場で「沖縄のふたつの新聞社は絶対つぶさなあかん」などと報道圧力を平然と口にする。つまり、百田が当たり前の顔をして「都知事に立候補」などと言い出し、ニュースになってしまうような状況こそ、ほんとうは“異常”なのだ。
安倍首相の暴走で、普通じゃないことが普通になってしまっている現在。とりあえず、百田の出馬表明には一言「クズは家で寝てろ」とだけ言っておこう。
(編集部)
最終更新:2017.12.05 09:44