さすがは瀬戸内氏。この言葉は今回のSTAP騒動の本質を見事に見抜き、それを指摘するものだ。
小保方氏は『あの日』で、STAP細胞の作製は論文の共著者である若山照彦・山梨大学教授が主導していたと述べている。しかし、若山教授は論文に不正が発覚すると一転、手のひらを返してマスコミに情報をリーク。自分を捏造犯に仕立てあげた、つまり、あれは〈仕組まれた〉疑惑だった、とした。
本サイトの検証でも、小保方氏の主張どおり、STAP細胞の作製が途中から小保方氏ではなく若山氏の主導で進められ、しかも、若山氏は途中から小保方氏が捏造・すり替え犯であるかのような情報をマスコミに流していたことが判明している。
さらに小保方氏がES細胞にすぎないものをSTAP細胞として若山氏に提供していたのだとしたら、若山氏はなぜその正体に気づかなかったのか。若山氏はかなり早い段階からSTAP細胞の正体を知っていたという可能性さえ存在する。他にも、“若山首謀説”を物語る多くの傍証があるが、それは本サイトの過去記事を読んでほしい。
もちろん、本サイトは小保方氏がSTAP細胞不正にまったく関わっていないとは考えていない。しかし、プロジェクトリーダーである若山氏はそれ以上の責任があるにもかかわらず、小保方氏にすべて押し付け、自分だけ逃げ切ろうとした。そのSTAP騒動の本質を御年94歳の瀬戸内氏が見抜いていたのである。さすがというほかはない。
しかも、瀬戸内氏が凄いのは、さまざまな呼び水で小保方氏の“本音”を引き出したことだ。
〈小保方 人が変わるのか、もともとそうだったのを見抜けなかったのか。
瀬戸内 非常に小説家的な人です。彼が理研から山梨大学に移るときに誘われたそうだけれど、行かなくてよかった。(略)
小保方 “男の嫉妬”なんて言ったら、また大バッシングを受けそうですが、男性からの攻撃は女性の“いけず”とはまったく性質の異なるものです。ものすごく暴力的で、本当に殺されると思いました〉
他にも、この対談には寂聴センセイと小保方氏のビックリなやりとりがいろいろと掲載されている。