だから、今回、いくらジャニー氏が「SMAPの解散は絶対にない」と言い張ったところで、それが“最終決定”では決してない。メリー氏がSMAPつぶしをもう一回強行すれば、それを止めることはできないはずだ。
「ここにきて、中居がメリー氏に改めてわびを入れたという話が流れていますが、これが事実だとしても、遺恨は完全に残っていますからね。世論の反発が鎮まり、中居の人気に少しでも翳りが見えたら、すぐに中居つぶしに動く可能性はあるでしょう」(週刊誌記者)
しかも、SMAP解散騒動後、ジャニーズ事務所は、ジュリー体制への移行をにらんで、ジュリー氏の取り巻きを中心にした若返り人事を断行。それとともに、古参の幹部が次々と第一線から退いている。
たとえば、これまで、マスコミににらみを効かせてきた名物広報担当の白波瀬傑取締役も春から相談役的なポジションに退いたと伝えられる。
「白波瀬氏は長年、スポーツ紙や週刊誌のさまざまなスキャンダル報道やゴシップ報道を押さえ込んできたやり手広報として知られてますが、一方で、メリーさんと、ジャニーさん、飯島さんをつなぐ調整役でもあった。そういう人がいなくなったことで、ジュリーさん一辺倒になって、ジャニーさんの意向はこれまで以上に、軽視される傾向が出てくるでしょう。SMAP問題にしても、ジュリーさんの中居嫌いは筋金入りですから、これから嫌がらせをして、中居がいづらくなるような状況を作り出す可能性だって否定できないでしょう。一方で、ジュリー体制になって、タレントやマスコミへの求心力が弱くなって、抑えが効かなくなっている部分もありますし、中居たちがもう一回、自分たちから独立を仕掛ける可能性だって否定できない」(前出・ジャニーズ事務所元関係者)
そういえば、一時、雲隠れしていた飯島元マネージャーだが、最近、その姿が都内で頻繁に目撃され、新たな活動を始めるのではないかという見方も流れている(「東京スポーツ」が報じた地下アイドルのプロデュースはガセのようだが)。
現時点で明確な結末を予想することは難しいが、少なくともジャニー氏の「SMAPの解散は絶対ない」という言葉が、スポーツ紙が大騒ぎするほど、確定的なものでないことだけは認識しておいたほうがいいだろう。
(時田章広)
最終更新:2016.05.05 07:42