〈当時、赤西は某女性グループのメンバーとのツーショットを写真週刊誌にスクープされている。
そんな直後のある撮影現場での出来事。
赤西が元気なダックスフント犬を現場に連れてきたことがあった。犬を飼っていることを知らなかったスタッフは本人にそのことを尋ねた。
「あれ、犬なんて飼っていたっけ」
「ああ、これは彼女の犬です。今日は向こうが犬を連れて仕事場にいけないので、僕が預かっているんです」〉
05年11月、赤西はSPEEDの上原多香子と「フライデー」で熱愛を報じられている。このエピソードはもちろん上原とのものだと思われるが、上原との交際について本書では赤西な意外な“一面”を見せたこともあった。
〈ある日、この彼女が某有名舞台俳優とバーで飲んでいて、その情報を人づてに知った赤西本人が、その俳優に文句を言うために彼女に電話をかけた。
「俺だよ。ちょっとそこの相手に電話変わってくんない?」
「あ、うん」
「俺の女と何やってるんだよ」〉
赤西も若かったとはいえ、意外に嫉妬深いサマが描かれているが、一方その矛先が彼女ではなく、相手の男性に向くところは、なんともヤンチャな赤西らしい“男気”だ。しかし、相手の男性に「文句あるなら今から出てこい」と喧嘩を買われると、あっさり電話を切ってしまったらしい(苦笑)。それからほどなく赤西はこの彼女と破局を迎えている。
こうして描かれるKAT-TUNメンバーたちの一途な恋愛模様だが、考えてみれば、同グループが活動停止に追い込まれたのも、こうした恋愛への姿勢が大きく影響しているといえなくもない。
前述したように、赤西仁がジャニーズを脱退したのは黒木メイサとの結婚・入籍がきっかけだったし、今回、田口淳之介がKAT-TUN脱退、退社を余儀なくされたのも、事務所の反対を押し切って、小嶺麗奈との結婚に踏み切ろうとしたことが逆鱗に触れたからだといわれている。
そういう意味では、理不尽なのはジャニーズ事務所の側であり、巷間言われているようなKAT-TUNの素行不良が原因でこうなったというわけではない。むしろ、表で優等生顏をしながら、裏で小器用に遊んでいる嵐などと比べれば、むしろKAT-TUNには、正直でいいヤツがそろっていた、というべきかもしれない。
(林グンマ)
最終更新:2016.05.04 11:02