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本日施行! 日本を戦争に導く「安保法制」の危険な中身と、安倍政権の民意無視の暴走を改めて振り返る

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自由民主党HPより


 本日、安保法が施行された。これまで日本が守ってきた「専守防衛」は破られ、日本が攻撃を受けてなくても自衛隊は武力行使が可能になり、アメリカとともに他国の戦争に参加することになる。

 しかし、言わずもがな、この安保法は問題だらけのシロモノだ。そもそも、集団的自衛権の行使は憲法9条に反しており、明確に憲法違反である。しかも、安倍首相は「集団的自衛権の行使は限定的」などと言うものの、武力行使が可能になる新3要件は基準があやふやで、安倍政権は何ら明確な回答をできていない。さらに、集団的自衛権行使の根拠としていた「ホルムズ海峡での機雷掃海」も、安倍首相自らが「具体的に想定しているものではない」と答弁。もはや立法事実さえない。

 また、アメリカへの後方支援では「武器ではなく弾薬」という理由で自衛隊が核ミサイルを運搬することも事実上、可能になる。殺傷能力のある核ミサイルはあきらかに「武器」であり、これを提供することも憲法9条に違反している。

 と、問題を挙げだしたらキリがないのが「安保法」だが、憲法違反であるという重要な指摘を聞かず、与党は強引に押し進めてこれを採決。この国会手続き自体が立憲主義に反しているが、このような安保法の問題点を追及するべく野党5党が2月19日に共同で安保法廃止法案を提出したものの、与党はこの法案の審議を拒否しつづけている。

 安倍首相はきょうの国会で、安保法施行について「日本を守るためには、(アメリカと)助け合うことのできる同盟となったわけでありまして、それは間違いなく、絆を強めるわけでございます」と述べた。つまり、立憲主義を否定し、憲法違反を犯してまで、どこまでもアメリカに追随するつもりなのだ。このことにより日本はテロの標的とみなされ、危険は増大するが、安倍首相はそれもまた悲願である憲法改正の道具にするだろう。

 戦争ができる国になる、この安保法を絶対に認めるわけにはいかない。昨日につづいて本日も国会前では大規模な反対デモが行われているが、7月の参院選によって何としても安保法は廃案に追い込まなくてはならない。そのためにも、いま一度、安保法がいかにデタラメで危険なものなのかを指摘した過去の記事を再掲するので、ぜひ目を通してみてほしい。
(編集部)


◎ 安倍首相の詭弁&「安保法制」本当の狙いはこれだ!

自衛隊機の緊急発進急増も嘘…まるで“サイコパス”安倍首相の安保法制会見の詐術を検証(2015年5月15日)
https://lite-ra.com/2015/05/post-1098.html

「平和と言い換えろ!」安倍政権が安保法制強行で「戦争」という言葉の取締りを開始(2015年4月20日)
https://lite-ra.com/2015/04/post-1042.html

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