〈それにしてもキムタクのあれは演技じゃないと思いますよ〉
つまり、“キムタクが自己犠牲で芝居なんか打ってるわけないじゃん”と林は反論しているのである。
じつはこの前号(2月4日号)のコラムで、林はあの“SMAP公開処刑生会見”に対するネット上の意見に対し、感想を述べていた。
〈私もメンバーのつらそうな顔を見ていたら、悲しみと憤りとで涙が出てきそうになった。
彼らをこんなに悲しく、つらい顔に何がさせたんだ! 中居クンなんか、屈辱にじっと耐えていた。今までチャラいと思っていたけれど、彼は男気がある。立派だ〉
キムタクのことは“ドヤ顔”、かたや中居のことは“屈辱に耐えていた”“男気がある”“立派”と評する──。しかも林は、独立画策組の4人の心情をこのように綴っている。
〈まあ、SMAPの四人がぐっと我慢をしていたのは、お金のためだけではないだろう。多くの人たちに迷惑をかけるわけにはいかない。何よりも自分たちは歌を歌い続け、演技をしたいという思いがあるからだ。
こんなに後味の悪い芸能ニュースがあるだろうか。これからバラエティや歌番組でメンバーの顔を見るたび、あの暗いうつむいた表情をきっと思い出すはずだ。ぬぐってもぬぐえない。いったいどうしたらいいんだろう〉
やはりここでも、林が思いを寄せるのは中居ら4人のこと。これと合わせて〈キムタクのあれは演技じゃない〉という記述を読むと、林は“木村こそ裏切り者”という認識をもっているらしい。テレビもスポーツ紙もメリー喜多川・ジャニーズ事務所副社長の意向に沿って「キムタク=義理を通した男、中居ら4人=独立を目論んだ反逆者」と報道してきたが、林はこれに真っ向から応酬しているわけだ。
先日も本サイトでお伝えしたように、最近では安倍首相直轄の有識者委員会のメンバーながら、安倍政権への批判を口にしはじめた林。SMAP騒動でのこの立ち位置といい、まるで“反骨の作家”のようではないか。
だが、こうした林の“4人擁護”には理由がある。既報の通り、林は騒動勃発時から同コラムで独立を画策した飯島三智マネージャーを〈聡明で気配りがすごい。デビューの時はパッとしなかったSMAPを、これだけの大スターにしたのは、ひとえに彼女のプロデューサー能力にあったと言われている〉と称賛。“こんなことになったのは「週刊文春」のせいだ!”と、連載誌である同編集部に文句をつけつつ、メリー氏を批判するかのようなコラムを書いていた。