A メリー氏が急に態度を豹変させて、「独立なんてさせない」と言い出したという話だったね。メリー氏はちょうどこの時期、飯島氏とケイダッシュとの間をつないだ田邊氏にも電話を入れて、抗議をしたらしい。それで、慌てた田邊氏がケイダッシュに命じて、白紙に戻させたというのが真相に近い。
──後戻りできないようなギリギリの段階になって、一気に外堀を埋め、復帰も独立もできない状態に追い込むというのは、やり口がえぐすぎる(笑)。しかし、こんなやり口に木村が協力していたとしたら、まさに“裏切り者”以外の何者でもない。
A そこまで言えるかどうかはわからないけど、実際、その後のメリー氏のキムタクに対する扱いを見ていると、明らかにメリー氏と連動していたのは間違いないよね。もともと、木村は20年前にひとりで独立しようとしたこともあるし、『SMAP×SMAP』などのバラエティをやめて、俳優一本でやりたがっているという情報もあった。むしろ、この機会にSMAPと距離を置きたい、と考えていたのかもしれない。
──いずれにしても、こういう形で、独立が行き詰まった後に飛び出したのが、前述した1月の解散報道だった、というわけですね。ただ、第一報の後は、ほとんどの報道がジャニーズ事務所の大本営発表で埋め尽くされ、ここまで語ってきたような内情はほとんど触れられることはなかったですよね。それどころか、スポーツ紙はこれまでタブー扱いしていた、飯島マネージャー、さらには中居らへの批判的な報道も書き始めて……。
D スポーツ紙だけじゃなくて、週刊誌もジャニーズの情報に乗っかったよね。「新潮」も第一報では飯島氏を擁護していたけど翌週には、メリー喜多川氏のインタビューを載せて、スタンスも一転。独立に動いた4人に対して「チーフマネージャーと共謀した叛徒」「甘ったれた哀訴」「不義理を働いていた」などとけちょんけちょんに攻撃していた。「文春」もジャニーズ事務所顧問の小杉理宇造氏を登場させて、事務所側の言い分を延々6ページも載せていたし。
A ただ、裏では、ジャニーズも我々メディアも、これまでとまったくちがう展開にかなり焦っていた。
──次回は、そのへんの報道の問題点、さらには『SMAP×SMAP』での公開謝罪にいたる舞台裏、今後の展開などについて、さらに突っ込んだお話を聞かせてもらいましょう。
(構成/編集部)
■検証「SMAP騒動」芸能記者匿名座談会シリーズ→(前編)(中編)(後編)
最終更新:2016.08.14 02:22