C ところが、これに反発したのがジュリー氏。飯島氏に激しい敵愾心を燃やし、自分が抱えているアイドルと飯島派のタレントを共演NGにしたり、わざと裏番組をぶつけたりということを始めた。さらに、途中からメリー氏が娘可愛さで介入し始め、飯島氏の管轄になっていたタレントの切り崩しも始めた。実際、KAT-TUN、Hey! Say! JUMPは、ジュリー派に戻ってしまったからね。
A しかも、ジャニー氏はメリー氏には絶対逆らえないので、知らんぷりだった。飯島氏としては、ジャニー氏の後ろ盾があると思ってタレントの面倒を見ていたのに、急にハシゴを外されてクーデター呼ばわりされ始めたわけだ。いったいなぜ? と言いたくなったんじゃないか。
D でも、その後も、メリー氏の飯島攻撃は止まなかった。きわめつきは、昨年1月の「文春」インタビューだね。「文春」が派閥問題に関する質問状を送ったところ、メリー氏から編集部に呼び出しがかかった。それで、乃木坂にある事務所に行ったら、途中でメリー氏は飯島氏を呼び出し、記者の目の前で、「SMAPを連れていっても今日から出て行ってもらう。あなたは辞めなさい」と罵倒したわけだ。
B「文春」の若手女性記者が怖い物知らずの質問を連発して、メリー氏をどんどん怒らせ、あのインタビューを引き出したらしいね。ある意味、芸能史に残る名インタビューだった。
D ただ、飯島氏にとっては、公の場所で解雇通告をされてしまったわけで、これでもうジャニーズにはいられない、と完全に追い詰められてしまったのは間違いないだろう。
A それと、あのメリー氏のインタビューには、中居も相当怒っていたという話はあるよね。なぜ、SMAPと嵐が共演しないのか、という質問に対して、メリー氏が「だって(共演しようにも)SMAPは踊れないじゃないですか」と語ったことに中居がショックを受けたとスポーツ報知が書いていた。たしかに、中居はダンスにはプライドをもっていて、昔、『SMAP×SMAP』(フジテレビ)のゲストにメリー氏のお気に入りの近藤真彦が登場した時は「マッチさん、なんで踊らないの」と突っ込んだこともある。きっと「踊れないのは、マッチのほうだろうが」と言いたい気分だったろうね。
C それはともかく、このインタビューでの罵倒の後にも、ダメ押しとも言える事件が起きた。メリー氏のツルの一声で、それまで認めていた飯島氏の裁量権を剥奪し、どの番組、どのメディアに出るかなど、マネジメントの決済を逐一本社に仰ぐよう通達を出したんだ。そこで、飯島氏が田邊氏に独立を相談。ケイダッシュの引き受けが決まって、ジャニーズ側に正式にSMAPを連れての独立を申し入れた、というのが経緯だ。