「私は女子大出身で、周りもきらびやかな格好の女の子ばかりでしたから、集会に参加して保守オヤジの格好を見たときに、「あれ? パジャマ着てきちゃったの?」「ズボン、ずり落ちてますけど」みたいな人が多くて…。申し訳ないですけど引いちゃいました」
「自分は国の事を思って活動しているんだから、見た目は関係ない、というふうな人もいるよね」
「そういう保守オヤジが一般女性からどう見られているのかっていうと、「仕事ができない」「家庭でも相手にされていないだろう」ですね。そんな保守オヤジが集まっているところに、若い人や女性が来ると思う?」
念のため言っておくが、これは左翼雑誌が保守を印象論で攻撃しているのではない。ネトウヨ愛読誌の「正論」が、読者の保守オヤジたちに提供している記事である。しかも、同グループの産経新聞が目の敵にしてきたSEALDsの活躍にも彼女たちはふれ、「保守オヤジたちは、「あんなやつらは偏差値が低い」と批判するだけ。そうした態度が「保守は、若者に冷たい」というメッセージを周りに送っているということに気付いていない」と批判するのだ。
その上、保守オヤジの最低さが如実に表れた、こんなえげつないエピソードまで彼女たちは紹介する。
「保守系の会合のあと懇親会に行ったら、横に座ったオヤジがいきなり、「在日の芸能人リスト」を見せて、在日批判を始めたんだって。初対面の女性に対してですよ。ドン引きするよね」
「保守オヤジ」などと多少かわいげがあるように言い換えているものの、保守オヤジたちの本質はネトウヨそのものだ、というわけである。そして彼女たちは、SMAPの解散騒動でもネット上で「「(メンバーは)在日だ」と根も葉もない情報で騒いでいた人たちがいた」ことを挙げ、「「保守は気に入らない人たちに《在日》というレッテルを貼って喜んでる」というイメージを持たれているのは事実」と嘆くのだ。
「思想の右左の前に、社会性、一般常識があってしかるべきでしょ。非常識な態度をとるから、「政治にかかわる人」イコール「変な人」と見られてしまう」
だったら、そのネトウヨおじさんとつるまざるを得ない、思想をともにしていることに疑問を抱くべきでは?と思うのだが、彼女たちの苦言は「主催や運営をされている方々の中にも、問題がある人が多いでしょ」「保守オヤジには、女性に偏見がある人が多いと思わない?」「この私たちのトークにも、保守オヤジたちは「何も知らないのに偉そうに言うな」って批判するんでしょうけど、そんな姿勢が味方を失っているんです」と、果てしなくつづいていくのであった。