ツイッター社のジャック・ドーシー現CEO(ドーシー氏のツイッターアカウントより)
ツイッターといえば、いまや一番身近なSNSのひとつ。女子高生から大統領まで多種多様な人々が活用しているが、しかし、そんな世界に名だたる大企業・米ツイッター社でいま、“主要幹部の退職騒動”が勃発している。
ロイター通信によれば、同社のメディア部門やエンジニアリング部門のトップなど幹部が次々と退職する見込みだという。昨年の決算時、同社の共同創業者であるジャック・ドーシーCEOは〈才能のある人材の採用や投資、大胆な考え方の必要性を強調〉(ロイターより)していたが、昨年も広報部門トップなどが相次いで社を去るなど、事態は深刻だ。
背景のひとつは、利用者数の伸び悩み。アクティブユーザー数の成長率は右肩下がりの一途をたどり、広告収入は不調、株価も下落している。日本でも最近、ツイッター最大の特徴である“140文字制限”が撤廃されるのではないかという報道があったが、世間の反応は否定的。同社の“迷走”を印象づけた。
だが、そもそもツイッター社の歴史は“内紛の連続”だった。とりわけ、ジャック・ドーシー氏と他の3人の共同創業者らの間には、まさに昼ドラも真っ青のドロドロの人間模様が繰り広げられていたのだ。ときに嘔吐までするほどの謀略、情報戦、切り崩し、裏切り、クーデター、追放劇の数々……。
本サイトはかつて、そのツイッター社の“吐瀉物にまみれた創業物語”を紹介したことがある。以下に再録するので、この機会に是非読んでみてもらいたい。
(編集部)
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一文無しの野宿者がわずかな時間で億万長者となることも夢ではないベンチャービジネス。しかし、その偉大なる創業者たちが、内部抗争の結果、追放されたり隔絶させられたりすることも珍しくない。Appleのスティーブ・ジョブズや、Facebookのエドゥアルド・サベリンなどが有名所だが、あのTwitterでも内紛による追放劇があったのをご存知だろうか。