だが、『テラハ』のやらせやセクハラ疑惑は、いまにはじまった話ではない。本サイトでは『テラハ』テレビ放送終了時にその問題点を追及したが、結局、何事もなかったように、劇場版が制作され、さらには現在も新シリーズが放送されている。
『テラハ』には、出演者である彼ら彼女らにやらせの強要やセクハラはないのか。それを検証するためにも、以下にその記事を再掲したい。
(編集部)
▽突如終了『テラスハウス』も?“やらせは当然“リアリティ番組の実態(2014年9月4日)
「台本は一切ございません」。──番組冒頭にスタジオ出演者のYOUが毎度このように断る、人気のリアリティ番組『テラスハウス』(フジテレビ系)。先日、突如として今月9月で番組を終了すると発表されたが、一部では「やらせ疑惑が持ち上がったせいでは?」と噂されている。
まず最初に『テラスハウス』のやらせ疑惑を報じたのは、「FLASH」(光文社)。ギャラは月に30~40万円で、スタッフの意向を受けて告白したりキスしたりした際にはそれぞれ手当として5〜10万円が支給されているという内容だった。つづいて「週刊文春」(文藝春秋)は、「現場に複数いるスタッフの振り付けにより展開が決まる」とし、さらには過去の出演者であるグラビアアイドルの筧美和子は、スタッフから「バストを鷲掴み」されるなどのセクハラ行為も受けていたと伝えた。
こうしたやらせ報道に対し、フジテレビの亀山千広社長は「テラスハウスは(スタッフの指示が)ないと断言できる」と明言。だが、ネット上の反応は「やらせでしょ」「なにをいまさら」と冷ややか。まるで「リアリティ番組でのやらせは当然」という空気さえ流れている。
それもそのはずだ。古くは一世を風靡した『進め!電波少年』(日本テレビ系)内の「ユーラシア大陸ヒッチハイク横断旅行」での飛行機使用から、最近では『ほこ×たて』(フジテレビ系)の問題まで、テレビ業界ではリアリティショーにおけるやらせが横行してきたからだ。
まず、思い返されるのは、『テラスハウス』と同様に恋愛を扱ったリアリティ番組『あいのり』(フジテレビ系、1999〜2009年放送)だろう。こちらは男女7人が世界中を“ラブワゴン”なる車で旅しながら恋人を見つけるという内容で、『テラハ』と同じように10〜20代を中心に爆発的な人気を誇っていた。