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リベンジポルノにつきまとう「なぜそんな写真を撮らせたのか」問題を考える! 被害者への無理解が解決を困難に

 前述した仁藤氏は、撮影に応じる女の子たちの感覚についてこう語る。

〈恋愛関係の場合、彼氏に裸の画像を送ることを求められても、嫌だと思わない子は少なくないと思います〉
〈だって彼氏だから。裸の画像を送ってと彼氏から言われたら、むしろ嬉しいという子もいます。ベッドでの写真や2人一緒の写真は、彼氏からお願いされて撮影するというよりも、女の子からすすんで撮影している場合も多いです〉

 これには、「自己肯定感」を求める彼女たちの心理、「自己承認欲求」も働いている。

〈彼から裸の画像をねだられた少女が感じる嬉しさ。それは、自分の身体が肯定される感覚なのだろう。身体に自信がなかった少女ほど、その喜びは大きくなると思われる。
「彼氏との関係の中だったら、撮影されることは『求められている私』と感じているのではないか」、と仁藤さん〉

 こういった感覚である以上、被害者に対して「どうしてそんな写真を撮ったんだ!」と責めたところで仕方がない。前述の仁藤氏も〈『写真を撮らせないようにしましょう』とか言っても、無理じゃないですか?〉〈女の子たちにとっては、『撮られる』っていう感覚じゃない。一緒に撮ったり撮られたり。自分が受け身っていうわけでもないですから〉と語っている。

 しかし、ここで確認しなくてはいけないのは、恋人に撮影されることは認めていても、それを第三者に見せたり、ましてやネット上に拡散されることに許可は出していないということだ。であるならば、悪いのは撮らせたほうではなく、それを拡散させた人間のほうだ。そこを見誤ってはならない。

〈画像をさらされても、『自分のせいじゃない』って思えない子が多いんです。自分も悪かったって思っちゃうから、泣き寝入りする。だけど、本当に悪いのは何なのかっていうのをハッキリさせないといけない。子どもの視点からすれば、関係性があるなかでの撮る、撮らせるっていうのは、悪いとか悪くないとかの問題じゃないと思うんですよ。それをさらすっていうのが問題〉

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