どうも、女性編集長ということで、男性社員からのやっかみがそういう噂に繋がっている部分はありそうだ。
ただし、セクハラは事実でないとしても、パワハラについては実際に、あるようだ。長友編集長の高圧的な姿勢に反発する編集部員は少なくないという。
「長友さんは好き嫌いが激しく、特定の編集者や記者を重用する一方で、気に入らない編集者や記者を徹底的にいびったり、排除したりするところがある。編集部内もそういう影響で、人間関係がかなりギクシャクしていて、辞めてしまった記者も複数います。今いる編集部員の中にも、長友さんに不満をもっている者は多い」(前出・「週刊朝日」関係者)
そして、今回、怪文書がばらまかれた背景には、こうした長友編集長に排除された編集部員の恨み、不満があるのではないか、とも推測されているのだ。
また、もうひとつの可能性として囁かれているのが、一緒の酒宴に参加した「サンデー毎日」関係者が関わっているのではないか、という説だ。
実際、この怪文書には、例の酒宴以外に、こんな「サンデー毎日」に関するくだりがある。
〈驚くべき事に、長友編集長は次に、サンデー毎日編集部に殴り込みをかけてきたのだ。理由は、大学合格特別号で、週刊朝日とサンデー毎日は、大学通信から情報を貰っていた。ある時点で、サンデー毎日は情報に間違いがあり修正。情報の信憑性の確認、メディアとしての当然のチェック。しかし、週刊朝日はそれを怠り、間違いが気づかず。そのまま発行。後日、訂正を余儀なくされるはめに〉
たしかに、この記述に近いトラブルはあったようで、「週刊朝日」は長友編集長名でお詫びを掲載。さらにこのことが一因となり、今年から「週刊朝日」は「サンデー毎日」よりデータを買い、そのまま掲載するというライバル同士とは思えない手段に打って出た。怪文書が「殴り込み」と批判しているのはこのことらしい。
だが、一方で、この怪文書は、「サンデー毎日」編集長の頭文字が違っていたりと間違いも多く、「サンデー毎日」関係者がつくったとは思えない部分もある。前出の「週刊朝日」関係者はこういう。
「怪文書はやはり朝日の社内から出たという可能性が高いですね。それも、編集部ではない気がする。編集部員が書いていたら、もっと具体的にパワハラの描写を書いているでしょう。長友編集長が抜擢されたことで、人事や昇格の順位やバランスが崩れ、上の人間や他部署にも長友さんに不満を持つ者は多いですから、そのへんじゃないでしょうか」