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前代未聞? 月9ドラマ『5→9』に本物の“男の娘”登場! 女装のクオリティの高さに驚愕の声上がるもドラマは…

 最近ではアニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の実写版テレビドラマで、松雪集(ゆきあつ)役の志尊淳が女装姿を披露するというシーンがあった。だが、志尊淳の女装はどう見てもギャグにしか思えないと、不評。アニメの描写を実写版で再現するのには無理があり、原作ファンの失笑を買った。

 10月から放映されている資生堂のCM「High School Girl? メーク女子高生のヒミツ」に化粧をした女装男子たちが女子高生として出演し大きな話題となっているが、女装男子を見慣れた人間はすぐ気づいてしまうレベルのもので、クオリティは低い。

 また古くは、ヤンキーの鈴木一郎が、女性にしか見えない美少年の佐藤ゆうきに恋して追いかけ回す、男の娘物のはしりと言える奥浩哉の漫画『変』(集英社)には実写版テレビドラマ『変 [HEN] Vol.1 鈴木くんと佐藤くん』(1996年/テレビ朝日系)が存在する。しかし、ドラマ版では佐藤ゆうきを女性の佐藤藍子が演じて、多くのファンを落胆させた。

 ところが、由希役の髙田彪我はウィッグをまとったロングヘアーで、メイクもきっちりキメており、156cmという小柄な体格も手伝って、完全に女子高生にしか見えない。クランクインの際はまだ13歳だったせいか、声も高い。これは異例だ。女子の声を出せる女装男子はまず存在しない。第二次性徴を迎えたか迎えないかの、男子中学生の美少年をキャスティングしたからこそできた芸当だ。

 2010年代初頭から中盤にかけての、マンガやゲームでの“男の娘”は現在、ジャンルとして定着した。しかし、三次元での女装男子はまだまだアングラな存在だ。女装男子やニューハーフがテレビに出る時はキワモノ扱いされることが多く、バラエティ出演が主で、元“男の娘”AV女優として有名な大島薫でさえ、いまだ地上波への進出は果たしていない。ましてや男性が常時女装する役柄でドラマ出演し、月9に登場するなどということは今までありえなかった。

 制作側もサプライズ的な仕掛けを狙ってか、髙田が女装男子を演じるということをギリギリまで秘密にしていた。第1話放映時は誰が由希にキャスティングされたかはクレジットされず、公式サイトでも由希の写真だけシルエットのみになっていた。そして、第3話放映直前、公式サイトで由希の写真が公開されたが、キャストまではまだ書かれていない。制作側の判断はあざといと言うほかないだろう。

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