最後に奥田氏は「わたしからのお願いです」と言い、このようにつづけた。
「SEALDsの一員ではなく、個人としての、ひとりの人間としてのお願いです。どうかどうか、政治家の先生たちも、個人でいてください。政治家である前に、派閥に属する前に、グループに属する前に、たったひとりの個であってください。自分の信じる正しさに向かい、勇気を出して、孤独に思考し、判断し、行動してください。みなさんにはひとりひとり、考える力があります。権利があります。政治家になった動機は人それぞれさまざまあるでしょうが、どうか政治家とはどうあるべきなのかを考え、この国の民の意見を聞いてください。勇気を振り絞り、ある種、賭けかもしれない、あなたにしかできない、その尊い行動をとってください。日本国憲法はそれを保障し、何より、日本国に生きる民ひとりひとり、そしてわたしは、そのことを支持します」
きょう、安倍首相は中央公聴会には出席しなかったが、ぜひこの国の若者から発せられたメッセージに耳を傾けてほしい。そして、この切実な言葉をこそ、胸に刻んでほしいと切に願う。
(水井多賀子)
最終更新:2015.09.16 07:01