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ネットで拡散「堤防決壊は民主党の事業仕分けのせい」は完全なデマだ! 自民党のステマ部隊“ネトサポ”が関与か

〈決壊した鬼怒川の堤防、「50年100年に一度しか役に立たない堤防はいらない」って蓮舫が切り捨てた堤防計画の結果なので蓮舫は責任とって死ね〉
〈おう、スーパー堤防なんて要らんと言うて仕分けした想像力なし漢族おばはんとその徒党ども、NHKニュース見てるかこらぁ〉

 このヘイトスピーチさながらの言い回しを見て、ピンときた人もいるだろう。そう、実は“鬼怒川堤防決壊”をタネに、国粋主義的・民族差別的な発言を連呼するネット右翼たちが、一斉に蓮舫議員と民主党を攻撃していたのである。

 また、ネトウヨたちは「鬼怒川の堤防決壊はソーラーパネル業者せい。太陽光発電を推進した民主と反原発派は責任とれよ」などともがなりたてているが、これも明らかに難癖レベルの物言いだろう。

 昨日夜、一部ネットニュースが“鬼怒川の氾濫はソーラーパネルの設置により丘が削り取られていた場所からもあった”と伝えたが、これは鬼怒川沿いの常総市若宮戸地区で、堤防の役割を果たしていた“自然の丘”が、太陽光発電所の建設のために民間業者によって削りとられており、そこから「越水」していたというもの。決して人口的な「堤防」を太陽光発電業者が破壊していたわけではない。にもかかわらず、ある「2ちゃんねらーでネトウヨ」と自認するツイッターユーザーはこんなツイートをしていた。

〈常総市のソーラーパネル、反原発派の意見を聞かせて下さい。素晴らしいブーメラン。此度の水害で水力発電所も水没したそうで…やはり原発再稼動は必要ですね〉

 ようするに、脱原発派が再生可能エネルギーを推進したために“鬼怒川堤防決壊”が起きたと言いたいようだが、そもそも、氾濫の可能性がある河川沿いで“自然の堤防”を切り崩す工事を放置していた行政の監督不行届きや現政権の法整備のずさんさこそ問われるべきで、太陽光発電そのものは河川の氾濫とはまったく別の話だ。もちろん現在行政を担っていない民主党とも、ましてや脱原発運動とも関係ない。ようは、ネトウヨは“ソーラーパネル→反原発→サヨク”という連想で、責任を捏造し、押し付けたいのだろう。

 まあ、ネトウヨによるデマやミスリードを用いた攻撃は毎度のことでもあるが、しかし気になるのは、こうしたツイートやリツイート(引用拡散)をするネットユーザーのなかに、自民党ネットサポーターズクラブ(J-NSC、通称・ネトサポ)の姿が散見されることだ。

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