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安倍政権が道徳教科書に採用「江戸しぐさ」がオカルト確定! でも下村文科相は責任逃れ

 新聞各社にもウケている。朝日、毎日、読売、産経などの全国紙も、地方紙も、江戸しぐさに好意的な記事を掲載している。出版界でもウケている。『暮らしうるおう江戸しぐさ』(越川禮子/朝日新聞社)を始め、江戸しぐさに関する本は多数出版されている。

 テレビ各局にだってウケている。『テレビ寺子屋』(フジテレビ系/2013年)や『THE 博学』(テレビ朝日/15年)、日本テレビ、TBS の番組でも江戸しぐさは取り上げられている。NHK にだって、当然のことのように顔を出す。

 教育界でもウケている。全国小中高教師数万人がその会員、過去9年間に22万人以上がそのセミナーに参加したと言われる『TOSS(教育技術の法則化運動)』。この団体が開設している、指導案・授業コンテンツ共有サイト『TOSSランド』にも、江戸しぐさを題材にした小学生のための道徳授業の指導案がアップされ、誰でも閲覧可能だ。

 さらに、文科省である。教科書の世界では、すでにフジサンケイグループの育鵬社が、12年度版の『中学社会 新しいみんなの公民』のコラムで江戸しぐさをイラスト入りで紹介していた。そして、14年春、文科省が作成した道徳教材『私たちの道徳 小学校5・6年』に、ついに江戸しぐさが登場したのである。

 全国の小中学校に配布されたこの冊子では、「人とつながって」という礼儀や思いやりを説く章において、江戸しぐさのいくつかの具体例が解説され、〈三百年もの長い間、平和が続いた江戸時代に、江戸しぐさは生まれました〉と記載。江戸しぐさが江戸時代に生まれた歴史的・社会的背景も説明されている。

 そんな状況下で、歴史研究家・原田実氏は、江戸しぐさはまったくの眉唾もの、現実の江戸には存在しなかった歴史偽造による“オカルト物件”だと言い切る。

 “初の「江戸しぐさ」検証本”と帯に書かれた彼の著書『江戸しぐさの正体 教育をむしばむ偽りの伝統』(星海社新書)の中で氏は、日本社会における江戸しぐさ普及の現状、江戸しぐさという創作物の誕生やその後の展開の歴史などに触れ、「傘かしげ」や「肩引き」といった個々の江戸しぐさについても、江戸に関する自身の専門知識を動員しつつ、その虚偽性を論証している。

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