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綾瀬はるか主演ドラマで話題! 急増中の高齢処女が見る夢とは?

 このように高齢処女を主人公にした作品が多く、また人気上昇中の『クローバーtrefle』(稚野鳥子/集英社)のように10年間彼氏がいない主人公が社内一の女好きと恋に落ちていく、「セカンドバージン」をテーマにした作品も人気を集めている。では、なぜここまで高齢処女をテーマにした物語がウケているのだろうか。

 男性経験を持たずに妙齢になる焦りと孤独と絶望感は、これまで女性同士でもアンタッチャブルな話題だった。しかし、2010年の厚生労働省の「出生動向基本調査」によると、未婚女性のうち「性経験がない」と回答した女性は、30〜34歳で23.8%、35〜39歳で25.5%と、未婚女性の4人に1人が処女という結果に。現実には高齢処女が「意外と多い」と認識されたのか、男性の童貞ネタのように徐々にオープンに話せる空気が生まれたのかもしれない。

 また上記の作品を読んでいると、目の前にチャンスが来たときに“一歩”を踏み出し、脱処女を図った女たちの強さが感じられる。その勇気に力づけられるのは、処女・非処女にかかわらず、恋愛に逃げ腰になりがちなすべての女性読者なのではないだろうか。男性と深くかかわり、恋愛に突き進み始めた主人公たちは、恋愛初期のときめきや楽しさを読者に思い出させてくれる。そう考えると、「高齢処女」というのはあくまで入り口で、恋愛にひたむきになる主人公が求められているのかもしれない。
(江崎理生)

最終更新:2018.10.18 04:37

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