クラブ音楽に傾倒? 山Pこと山下智久
10月には人気少女マンガ『近キョリ恋愛』(みきもと凜/講談社)の実写版映画に出演する、山Pこと山下智久。今年2月には元ジャニーズの赤西仁や関ジャニ∞の錦戸亮らが“所属”する「赤西軍団」とともに六本木で一般人カップルとトラブルとなり、なんとカップルの女性のスマホを奪って逃走するというアイドルらしからぬ行動を起こしたことが「FRIDAY」(講談社)に報じられたが、そんなスキャンダルも華麗にスルー。8月末にはジャニーズとしては異例の“ダンスミュージックのみ”で構成された企画ミニアルバム『遊』を発売した。
赤西軍団といえば都内クラブでの目撃談は枚挙に暇がない。ただ泥酔して騒ぎたいだけではなく、ほんとうにダンスミュージックが好きでクラブ通いしていた、そんな山Pの言い訳も聞こえてきそうなこのミニアルバム。山下が「流行のEDMを追うのではなく、それとは別の何か新しいものを提示したい」と語るように、結集したミュージシャンは中田ヤスタカや大沢伸一など豪華なメンツなのだが、じつはあの“話題の人”も参加している。それは、中山美穂との不倫騒動ですっかり有名人となった音楽家・渋谷慶一郎だ。
ある意味、旬なトラブルメーカーである山下と渋谷だが、この2人が「Switch」(スイッチ・パブリッシング)Vol.9で対談。当然のことながらスキャンダルに踏み込むわけでもなく、ただ音楽談義に花を咲かせているのだが、問題は、ここでの山Pの“上から目線”ぶりが目立つことだ。
まず、山下は、「普段僕はアイドルとしてメインストリームで活動していますけど、ジャニーズの山下智久ということは置いておいて、遊び心に満ちたダンスミュージックの作品を作りたいという気持ちは以前からありました」と宣言。これまでも相対性理論が楽曲提供した「愛、テキサス」や、「原曲レイプだ!」と非難を買った真心ブラザーズのカバー「SUMMER NUDE '13」など、シングル曲でもリスナーが肝を冷やす冒険をしてきた山下ではあるが、どうやら音楽に対してはかなりの主体性をもっているらしい。
こうした山下の活動を、渋谷は「エッジの立ったいろんな人とコラボレーションしていこうという方向性」と評し、「そのバランス感覚はすごく大切だと思う」と称賛。自分も含めて“エッジの立った人”と評価する渋谷にはこそばゆさを感じるが、山Pはさらなる上をゆくのだ。