小説、マンガ、ビジネス、週刊誌…本と雑誌のニュース/リテラ

menu

奪われた金は10億円! 元X JAPANのToshIが「洗脳地獄」告白!

 ToshIはMASAYAにハマっていく過程で、何度もこうした反発や違和感を感じるのだが、そのたびに「原因は自分にある」として徐々に深みにハマっていく。そしてその傍らには常に「MASAYAの言うことは素晴らしいね」「MASAYAのように生きるべきだよ」「MASAYAのような癒しのアーティストになろうよ」と言い続ける、守谷の姿があったという。

 そこからはあっという間だ。参加したセミナーでは自分の悲惨な幼少時代の体験や、親兄弟への恨みを発表させられうえで、持たされたおもちゃのナイフで、マットを相手に親兄弟を殺す実習までさせられたという。

《「ウォ~!! この野郎! 死ね! 死ね! 死ね!」僕は狂ったように泣き叫び怒りを吐き出した。》

他にも「ほしいものダイヤード」「完了の実習」「想像瞑想」「インディアンゲーム」と題された様々な“実習”を体験。「フィードバック」という実習は、暗い部屋に長時間閉じ込められ、集団ヒステリーのような精神状態の中で、告白した自分の弱味をこれでもかというほど怒鳴られながらボコボコに殴られるというものだ。

いずれもオウム真理教事件以降、怪しげな自己啓発セミナーなどではお馴染みになった洗脳の手口だが、著書には、実際に経験した人間にしか分からない生々しい恐怖と高揚感が、これでもかというほど詳細に書かれている。

 有名になった「バケモノアゴ男」などの罵声を浴びせられながら暴力を受ける洗脳行為は日常化してゆき、実はあのhideの葬儀の直前にも、守谷やMASAYAからこんな仕打ちを受けていたという。

《「ヒデが死んだことでおまえも思い知っただろう。おまえもここを離れて一歩でも外に出たら、すぐに自我の強いエゴ人間たちに取り入られて、おまえの人生は地獄と化し、最後は自殺するんだよ!」
(違う自殺なんかじゃない……事故だったんだ)
「この野郎抵抗しやがって!」
 そこから暴力も始まる。
 守谷は、右頬を上にして身体をうつぶせに横たえている僕の背中に馬乗りになり、両手で背中を殴りつける。そこへヒステリックな女性幹部の叫び声が重なる。もう何をしゃべっているかわからないほど、矢継ぎ早に、数人が泣き叫びながら、集団で罵倒と暴力を繰り返す。》
《いつも履いているスリッパを脱ぐMASAYAの脚が見えた。
パチッ! パチッ!
僕の頭と頬はスリッパで何度も何度も強打され、ジンジンした痛みが脳天に響く。そこへMASAYAの怒声も加わった。(中略)「おまえもトレーニングをしなかったら同じ目にあうんだよ! 肝に銘じておけ!」》

関連記事

編集部おすすめ

話題の記事

人気記事ランキング

カテゴリ別に読む読みで探す

話題のキーワード

リテラをフォローする

フォローすると、タイムラインで
リテラの最新記事が確認できます。

プッシュ通知を受け取る 通知を有効にする 通知を停止する