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慶應幼稚舎に金で入るにはいくらかかる? コネ入学者の割合は?

 冒頭で子どもを幼稚舎に入れている有名人の名前を列挙したが、慶應幼稚舎も横浜初等部も、セレブの子弟がほとんど。そんなところから、慶應のお受験には様々な噂が流布される。曰く、コネがないと入れない。曰く、裏金を積まないと入れない。それらの問いに、お受験のプロである著者はさらりとこう言ってのけるのだ。

「コネや寄付金で入学している人はせいぜい4人に1人程度」

 入学者の4分の1──。この数字は「せいぜい」どころの話ではないだろう。受験の“常識“にならされた著者にとっては「せいぜい」かもしれないが、普通に考えればその比率は驚くほど高い。具体的に言うと祖父母の両方、あるいは片方が幼稚舎出身でかつ父母も同様の3代目の子どもは圧倒的に合格率が高いという。

 さらにお金である。筆者はある親から幼稚舎に入るには「8000万円」必要という話を聞いたがそれは「詐欺だ」と断言する。その理由は「金額が低すぎる。そんな『端金』では合格しない」からだ。その上でこんな驚くべき話を口にするのだ。

「私の取材したところでは、お金で慶應幼稚舎に合格するには、最低10億円は必要だ」

 じ、じゅうおく? これは裏金はなく、寄付金だというが、本当だとしたら桁違いの数字ではないか。実際にこんな話も存在するという。

「日本人であれば誰でも知っているIT長者は、子供を慶応幼稚舎に入れている。彼の場合は、40億円の寄付をしたと言われている」

 現実社会で起こっていることとは思えない話だが、そこまでして幼稚舎に入れても、落ちこぼれて中学や高校で中退するケースもあるし、大学でも一般入学者との学力差は歴然で、授業についていけない内部進学者が続出している、という話もよく聞く。
 
 また、親の中には幼稚舎受験の際に、あわよくば、将来は慶應大の医学部へ、という希望を抱いている人も多いと思われるが、幼稚舎から医学部へ進学する子どもはゼロに近いらしい。もちろん医者になる子どもはいるが、多くは「高校から親の出身の私立医大を受験している」のだとか。

 では、いったいなんのためにそんな巨額の金を積んでまで入学させたがるのか。一般庶民には驚きの連続だが、これが名門慶應幼稚舎、そして日本の上流階級の実像なのかもしれない。

 最後に幼稚舎出身の著名人を上げておこう。ニュースキャスター・木村太郎、お天気お兄さんの石原良純とその2人の弟、元プロテニスプレーヤーの松岡修造、女優の二谷友里恵、ユーミンの夫・松任谷正隆、大金持ちモデルの森泉。そして、ネトウヨのアイドル・竹田恒泰──。うーん、確かに“独特”である。
(林グンマ)

最終更新:2018.10.18 05:39

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