『ヒャッハーだよ♪ ふなっしー』(小学館)
ゆるキャラが飽和状態でブーム終焉もささやかれるなか、ひとり勝ち状態のふなっしー。船橋市非公認、中の人がしゃべる、キレがよすぎる動き……ゆるキャラの常識を無視する言動の数々が、ほかの凡百のゆるキャラたちと一線を画す人気を集めてきた。昨年末、『NHK紅白歌合戦』に出演した際も、国民的番組にも臆することなく普段以上に暴れまわり、関ジャニ∞の横山裕、村上信五から「動き合わせろ」「ルールの中で暴れろ」とマジ切れされる様子が全国に中継されてしまったほどだ。
そんな自由すぎるふなっしー公認のマンガが初めて発売されたのだが、その内容がまたしても「ヤバイw」「カオス過ぎる」とネットで物議をかもしている。
『ヒャッハーだよ♪ ふなっしー』(まえだくん/小学館)というタイトルのこのマンガは、「月刊コロコロコミック」「別冊コロコロコミックSpecial」で連載されているのだが、とても小学生向けとは思えないほどグロい。ふなっしーの体が、これでもかというくらいにバラバラにされてしまうのだ。
たとえば、メジャーでウエストを測るふなっしー、ゴールテープを切るふなっしー。何気ない日常のひとコマかと思いきや、ふなっしーの上半身と下半身はスパンと切り分けられてしまう。さらに、駆け込み乗車でなんとか間に合ったと安堵の息をつき、ホームを振り返るとそこには自分の半身が……。
おもてなしのつもりが惨事を引き起こすケースもある。「おいしい梨をふるまうなっしー」と言って、手際よく梨を切るふなっしーだったが、途中で「あ。」と手を止める。ガクガク震え出しひと言、「梨と自分、まちがえたなっしー!!」。
極めつけは、ふなっしーがサッカーのゴールキーパーをする4コマ。飛んできたボールの力でゴールネットに押し付けられたふなっしーは、まるでフライドポテトのように細切りにされ、ところてんのように押し出されてしまうのだ。