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ロスジェネ社員が壮絶パワハラを告白 無視や公開叱責も日常茶飯事

 また山下氏は、パワハラの根源にある、管理職2年目が罹患しやすい「管二病」という症状を指摘している。それは「管理職に昇進したことによる万能感を勘違いし、本来の業務であるマネージメントを忘れ暴走すること」。「部下の意見に耳を貸さなくなる」「仕事を教えず、突き放す」「ノルマを与えるだけでマネージメントはしない」「人をモノのように扱う」という不合理な言動を繰り返すのが特徴で、自覚症状がないということも罪が深い。

 山下氏は、パワハラにも管二病にも「特効薬はない」と言い切る。パワハラを生み出すのは、仕事に対する世代間の意識の差や不況ゆえに雇用者の立場が弱い世相など、複雑に絡み合った要因だ。しかし、セクハラ野次発言のときのように、社会として声を上げていくことが、問題の本質に耳目を集めるきっかけになる。パワハラをあるものとせず、断固拒否するという一人ひとりの意識改革が、パワハラ根絶への第一歩と言えるだろう。
(江崎理生)

最終更新:2014.07.11 07:04

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