6月22日
トレーニング開始から29日が経過した。日本代表はコロンビア戦前にオフをとっている。なので、筆者も休むことにする。それにしても、W杯には美人なサポーターが多い。また海外のサポーターは時に過激で、たわわな胸を強調してきたりもする。願掛けがより効果的になるために、性の放出を禁止している筆者にとっては非常に刺激が強い。別の体幹が鍛えられそうである。
6月25日
対コロンビア戦。夢が破れた……。日本代表は今までで一番良い動きを見せていた。しかし、後半から投入されたロドリゲスに振り回され、3点を許す結果となってしまった。おかしい。もしかして、南米にも呪術師がいるのか。そういえば、アマゾンの奥地に住む呪術師がいるという話を昔、コンビニ本で読んだことがある。もしかしてあいつが……? とにかく戦いは終わってしまった。本田は言葉を途切れさせながら言った。「非常に悔しいですけど、これが現実」と。長友は、「勝たせてあげられなかったことが悔しい」と泣き崩れた。そうなのだ。筆者も本田や長友を勝たせてあげられなかったのが悔しいと泣いた。けっこう頻繁に起こる、男一代悔し泣きである。
6月25日、対コロンビア戦後の写真。分かるだろうか、この引き締まった腹を! なに? よく分からない? いや、見る人が見れば分かるはずだ! そう、続けていけば、長友の体のようになるのも夢ではないのだ。
あまりに挫折感が強く、閉会までまでやるつもりだった長友式トレーニングもこの日で終了することにした。総トレーニング期間32日。結果はどうだったかというと、腹回りは2cmマイナスで、体重も3kg減。なんだろう、この中途半端な数字。目標には遠く及ばず、かといって、効果がなかったわけでもない。結局、何をやっても中途半端といういつもどおりの自分らしい結果に終わったということか……。こんなだから彼女ができないんだよ! と嘆いているときに、しかし、ふと気がついた。待てよ、自分らしい結果? そういえば、日本代表のメンバーたちは今回、「自分たちのサッカー」「日本らしいサッカー」という言葉をやたら使っていて、負けてしまった今、ネットでは「自分たちの…っていったいなんだったんだよ」と、ツッコミの対象にもなっている。
でも、もしかしたら筆者は長友式体幹トレーニングを通じてその答えを見つけたんじゃないだろうか。何をやらせても中途半端なこの感じこそが「自分たちのサッカー」、いや、「自分らしい人生」なのだ。自分たちのサッカーが出来なかった日本代表と違って、筆者は自分らしさを出し切ったのである。
そう思うとなんか元気が出てきた。だいたい、今回の敗戦は筆者の責任じゃなくて、ザックの采配がよくなかっただけじゃないのか。次のW杯では、もっとサッカーの戦術的なアドバイスができるようにならなければ。そのためにも、コレクションしているサッカーマンガをもう一度読み直してみよう。まずは、未完の『かっとび一斗』か、それとも「週刊少年ジャンプ」で連載を打ち切られた伝説の中二サッカーマンガ『LIGHT WING』か。おっとその前に、ポテチとキンキンに冷やした濃厚カルピスを用意してっと。夏はこれですよ、これ!
(オンダヒロ)
最終更新:2014.07.09 10:24