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高市早苗「国葬反対8割が隣の大陸から」発言否定も疑念だらけ! しかも騒動で統一教会・日本会議・自民党の“魔合体”が明るみに

 今回の騒動の発端となった「高市支持者」である小林県議は、過去に韓国ヘイトまがいの投稿をおこなっているほか、2021年に同性カップルの住所や氏名をブログで晒すというアウティング行為をおこなって問題になった議員なのだが、じつは統一教会の信者や関係者ではないのかという指摘がなされてきた。

 というのも、立憲民主党の旧統一教会被害対策本部が8月23日におこなったヒアリングでは、統一教会の元二世信者で、7日に日本外国特派員協会で会見した小川さゆりさん(仮名)がこう証言をおこなったからだ。

「(三重県で)県議会議員をしている小林貴虎さんという方が私の通っていた教会の教会員でして、そこでよく挨拶したり、礼拝に参加しているのも見ていた」
「市議会議員に立候補した当時に貴虎さんの選挙活動を教会員が手伝った」
「母親が貴虎さんの選挙カーに乗ってウグイス嬢をしていた」

 この証言について小林県議は否定しているが、しかし、小林氏と統一教会の関係についてはほかにも情報が多々ある。たとえば、統一教会の関連団体である天宙平和連合(UPF)のHPに掲載されている2011年の記事では、小林氏について「UPF Japanで5年以上勤務し、三重県津市の市議会議員に当選した」と紹介されているのだ。

 統一教会の信者・関係者が、自民党県議団に所属する現役議員である──。こうした事例はほかの地方議員でも確認されているものだが、問題はこれではない。じつは、統一教会関係者ではないかと指摘されている小林県議は、日本会議の支部長を務めた「日本会議の関係者」でもあるという点だ。

 日本会議三重・津支部の報告によると、2016年5月14日におこなわれた初総会にて小林氏は支部長に選出。現時点でも支部長であるかは不明だが、日本会議の同支部で今年6月4日に自民党の杉田水脈・衆院議員の講演会や日の丸を片手にパレードなどをおこなう「和ふぇす」なるイベントを開催した際の、日本会議HPなどに掲載されている参加申し込み用紙に記載されている住所は、三重県議会HPに掲載されている小林氏の連絡先住所と同一だ。

 ようするに、小林県議は“統一教会と日本会議が合体した自民党所属の地方議員”であり、そうした議員が性的マイノリティへの攻撃や韓国ヘイトを繰り出し、「高市氏を総理大臣に!」などと叫んでいるのである。まさに“自民党の膿”を象徴するかのようではないか。

 6日におこなわれた参院本会議での代表質問では、自民党の世耕弘成・参院幹事長が、安倍晋三・前首相について「戦後70年談話で『戦争に関わりのない世代に謝罪を続ける宿命を負わせてはならない』とした政治家」だとし、「(統一教会とは)真逆の考え方に立つ政治家だった」などと噴飯モノの主張をおこなったばかりだが、ふだん攻撃している歴史観を持つ統一教会の関係者と思しき人物でも自民党議員になれるし、統一教会と日本会議、自民党はあらゆる場面で“一体化”してきたのである。

 選択的夫婦別姓制度の導入やLGBT差別解消、包括的な性教育の実施といった政策が潰されてきた背景に統一教会や日本会議といった宗教右派による影響があることは論を俟たない。「国葬反対のSNS発信の8割が隣の大陸から」発言の真偽についてさらなる追及が必要であることは言うまでもないが、この騒動で図らずも露呈した統一教会と日本会議、自民党の一体化という問題についても追及が必要だろう。

最終更新:2022.10.07 10:26

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