2021年も、残すところあとわずか。本サイトで今年報じた記事のなかで、反響の多かった記事をあらためてお届けしたい。
(編集部)
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【初出 2021.03.16】
新型コロナの第1波から約1年経って、政府がようやく基本的対処方針に「無症状者に焦点を当てた幅広いPCR 検査の実施」と明記した。とはいえ、その件数は「1カ月間に1万件程度」としており、まだまだ十分とはいえない状況だ。
このように、わずかながらも政府が方針転換を図ろうとするなか、おなじみの“安倍・菅政権の代理人”である田崎史郎氏が、本日16日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日)でこんなことを言い出した。
「やっぱりPCR検査なんです」
「僕はいまでも覚えているのが昨年のクルーズ船のことがあったとき、PCR検査を300件しかやる能力がないという話だった。6月ごろでしたか、安倍政権時代の安倍総理の側近の人が『悔しいけれども、玉川さんの言うとおりだ』と。『PCR検査をしなきゃいけなかったし、いま、それをしないといけない』(と言っていた)」
ご存知のとおり、『モーニングショー』レギュラーの玉川徹氏は、昨年の早い段階から「PCR検査を増やすべき」と指摘しつづけ、「PCR拡充派」の筆頭として橋下徹氏などから名指しで猛攻撃を受けてきた人物。さらに、官邸がワイドショーを中心にテレビ番組の監視をおこなっていたことが情報公開請求によって明らかになったが、そこでも玉川氏はコメントが仔細に書き起こされ、監視対象とされていた。
それを、いまごろになって田崎氏は「悔しいけれども、玉川さんの言うとおりだ」と昨年6月ごろに安倍首相の側近が話していた、などと言い出したのである。
田崎氏といえば、本日16日付の朝日新聞で〈僕が総理らと会食してきたのは、権力中枢に食い込むためです。「政権を擁護するコメントばかり言う」と批判する人もいますが、「政権が何を考えているか」という事実を伝えているつもりです〉などと胸を張っていたが、だったら昨年6月のうちに言っておけよ、という話だろう。
その上、今週は玉川氏が休みできょうも番組出演はなかった。もしかしたら、田崎氏は玉川氏に得意げな顔をされたくないから、わざわざいない日を選んでこの話をしたんじゃないのか。