アマゾンプライムビデオのCMに出演する三浦瑠麗氏
2020年も、残すところあとわずか。本サイトで今年報じた記事のなかで、反響の多かった記事をあらためてお届けしたい。
(編集部)
国際政治学者の三浦瑠麗氏のアマゾンプライムのCM出演をめぐって、ネット上で批判の声が高まり、アマプラ解約運動が巻き起こっている。
問題となっているのは、8月あたまから放送されているアマゾンプライムビデオのCM。以前から同CMに出演している松本人志の「プライムビデオ使う人、増えてるみたいやね」「いろんな人がテレビやスマホでめっちゃ楽しんでるやん!」というセリフに乗せて、リリー・フランキーや清野菜名が、夜の自宅や屋外などそれぞれの場所で、タブレットやスマホなどのデバイスを使って、プライムビデオを視聴する様子が流れるのだが、そんななか三浦氏も学者の仕事場風の場所で仕事の合間、テレビに目をやりプライムビデオを楽しむ演技を披露している。
この三浦氏のCM出演に対して、三浦氏の過去の徴兵制発言や「スリーパーセル発言」、あるいは安倍応援団ぶりを問題にする形で批判の声が高まり、ネット上では、16日夜くらいから〈#Amazonプライム解約運動〉というハッシュタグができた。そう、三浦氏のCM出演に抗議してアマゾンプライムを解約しようという動きが広がったのだ。そして、昨日17日午前には〈#Amazonプライム解約運動〉〈三浦瑠麗〉などのワードがトレンドに入っている。なかには、〈#松本人志も三浦瑠麗も見たくない〉というハッシュタグもあり、三浦氏とともに松本人志の出演にも抗議する声もある。
一方、この解約運動に対しては、否定的な意見も出てきている。ふだん電凸に勤しんでいる安倍応援団やネトウヨが「パヨクの言論弾圧」などとダブスタ丸出しでわめいているのはもちろん、中立的な人たちも〈嫌いな人がCMに出てるから解約? 実にくだらない〉〈三浦瑠麗さんが出てるから気に食わないとか、気に入らないとすぐ怒る子どもかよ〉などという批判を投げかけている。
メンタリストのDaiGoも昨日17日早朝7時前にツイッターで、「#Amazonプライム解約運動」というハッシュタグとともに、解約運動をこう批判した。
〈そもそも、サービス内容ではなく、CM起用タレントで購入判断をしている時点で終わっている。
自分の人生もそうやって他人頼りで、自分の頭で考えないから何やっても中途半端なんだよ。
CMに向ける批判的思考を、少しは自分の人生に向けてみたらどうですか?〉(8月17日6時49分)
このDaiGoのツイートには1万7千件以上(18日7時現在)のいいね!が付き、同様の意見は多数見られる。
しかし、「子ども」のような無知と認識不足をさらけ出しているのは、解約運動をやっている側ではなく、それを批判している人たちのほうだろう。