しかし、渡部問題の本質が女性蔑視・ハラスメントであることを理解せず、逆に女性差別に加担しているのは、橋下氏だけではない。
ネットでは被害女性を非難・攻撃し、橋下氏の発言に同調する意見も多数寄せられた。
〈さすが橋下さん。 女性側はどう思て渡部と遊んでたの?という一番言うて欲しいこと言うてくれた〉
〈橋下さんの指摘はナイスです。女性の気持ちや文春から金もらって証言したとかなどを追求すべきだと私も同感でさす。確かに渡部は悪いが同意なら男女感は問題ないということは、もっと公開すべきだと感じます。〉
〈橋下さんの言う通りだと思います。 渡部さんなりにも言いたい事はあると思います。 女性側は女性という事。 一般人である事。 というのを盾にしてる所がありますよね〉。
また、問題発覚当初から、相手女性の非を攻撃するような発言をする有名人も数多くいた。たとえば、武井壮はツイッターでこうつぶやいていた。
〈不倫男を擁護するつもりはまるでないが、それをペラペラ喋る女性にも辟易としている。妻帯者と知って不貞を働いたなら被害者ではなく加害者であって、それを雑誌やマスコミに喋って唯一の被害者である相手の妻や子供に二児的な損害と甚大な精神的社会的ダメージを与える低俗な行為だと認識するべきだよ〉(6月10日)
〈不倫に関する被害者を無視した『加害者側からの暴露』が報じられることに関して強い違和感を示したくて呟きました。。人との性行為を第三者に話すなんて下劣な行為が当たり前な世の中なんてまっぴらごめんなんだよ。〉(6月11日)
「不倫男を擁護するつもりはまるでないが」とエクスキューズをつけているが、明らかに相手女性だけを激しく非難している。むしろ、性行為を暴露した“加害者”とまで糾弾したのだ。
普段からミソジニー丸出しのブラックマヨネーズの吉田敬も、6月15日放送『バイキング』(フジテレビ)で、渡部については多目的トイレを使用したこと以外なんとも思わないと豪語し、それより「雑誌社に売った女」などと、相手女性を非難していた。
相手女性への非難は同じ女性からも出た。日頃からオヤジ権力者を内面化した発言で知られる指原莉乃は6月14日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ)で、「何度も呼ぶのもバカ」としつつも、「結婚しているってすでに皆が知っている人から呼び出されて何度も行くのもバカ」と、どっちもどっち扱い。
モデルのゆきぽよも、6月14日放送の『サンデージャポン』(TBS)で、「渡部さんも悪いことをしたし、みんなが凄く怒るなって。ゆきも怒ってるんだけど」と前置きしつつ、「不倫相手の女性が被害者ヅラをしてるじゃないですか」「不倫相手の女性も奥さんがいるってことを知ってて関係を何度も持ってたんだから、奥さんからしたらあなたも被害者ヅラしてんじゃねえって思う」と相手女性のことを激しく非難していた。