また、BBCでのインタビューだけでなく、杉田議員はSNSでも伊藤さんを攻撃していた。
たとえば、BBCの番組が放送された後の2018年6月29日には、Twitterにこう投稿していた。
〈もし私が、『仕事が欲しいという目的で妻子ある男性と2人で食事にいき、大酒を飲んで意識をなくし、介抱してくれた男性のベッドに半裸で潜り込むような事をする女性』の母親だったなら、叱り飛ばします。『そんな女性に育てた覚えはない。恥ずかしい。情けない。もっと自分を大事にしなさい。』と〉(現在は削除)
こうした発言により伊藤さん攻撃を扇動した上、「枕営業の失敗」「日本を貶めている」「カネを掴まされた工作員」などと誹謗中傷した投稿や、あるいは伊藤さんを擁護するツイートに対して「キチガイ」「屑野郎」などと攻撃する投稿に、「いいね」をしていた。
今年8月、伊藤さんは、杉田議員が誹謗中傷ツイートに好感を表明する「いいね」を押したことは名誉感情侵害行為にあたるとして、220万円の損害賠償を求め、東京地裁に提訴した。
杉田議員のこうした数々の差別発言は、すべて単独で議員辞職に値する重大な暴言ばかりだ。
しかし、これだけ差別発言を繰り返しているにもかかわらず、自民党はまともな処分や調査をすることなく杉田議員を放置してきた。それどころか、擁護するような発言が出たこともある。
とくに安倍前首相は、極右差別思想を共有し、自らの本音を代弁してくれる鉄砲玉として、杉田議員を自民党にスカウト、比例単独1位で擁立したことでも知られる。菅首相も、杉田議員の差別発言について官房長官会見で問われても「国会議員の発言の一つひとつに政府の立場でコメントすることは控えたい」などとしてまったく問題視してこなかった。
そのあげくが、今回の「女性はいくらでも嘘をつけますから」発言である。こんな差別議員を、これ以上のさばらせていいのか。今回の発言を機に、もう一度、杉田議員に強く議員辞職を求め、そうした差別議員を生んだ自民党の問題を徹底追及すべきだ。
(編集部)
最終更新:2020.09.25 06:46