石破茂Twitterより
きょう16時30分ごろから、石破茂氏が総裁選への出馬会見をおこなった。「密室談合」による菅義偉官房長官の次期総裁・総理就任が決定的になり、窮地に追い込まれている石破氏がどんな反撃を見せるのか。まだ不透明だが、実はその石破氏が本日今朝放送の『モーニングショー』(テレビ朝日)に出演して、注目する発言をおこなった。
いま、自民党内で広がる“菅支持”“石破潰し”について、ジャーナリストの青木理氏が「石破さんは安倍政権の問題をきちんと正面から批判してきたが、石破さんになったら、たとえば森友学園の公文書改ざん、自殺した赤木さんの奥さまが一生懸命真相解明を訴えている問題、あるいは初公判が始まった河井前法務大臣のところになんで1億5000万円いったのとか、そのあたりの真相解明に手をつけられたらたまったもんじゃない。“石破だけにはやらせたらまずい”というような意向があるんじゃないかと思うんですけど、その辺りはどうですか」と切り込んだ。
すると、石破氏は「う〜ん、それはわからない、聞いたわけじゃないから」と前置きしつつも、自らの今回の総裁選スローガンである「納得と共感」を強調するかたちでこう答えたのだ。
「政治っていうのはどこかで泣いている人がいないか、どこかで不当に扱われている人がいないか、そういうものを無視したら政治じゃないし、冒頭に申し上げた納得も共感も得られないと思うんですよ。そういう人たちにきちんと共感してもらえる、国会議員のための政治じゃないんで、そういうような政治に対する信頼がいま一番必要なんじゃないか、そういうふうに私は思っています」
これに、MCの羽鳥慎一アナウンサーが「石破さんになったら、公文書改ざん問題とかにはしっかり手をつけていくということですか?」とつっこんだのだが、すると、石破氏はたじろぐことなく、こう言い切った
「それはどういうことであったのか。政権の外に私はいましたから。きちんと何がどうなっているんだと、それはきちんと検証して正すところは正していかないと、それは国民の信頼を得られないと思いますよ」
さらに青木氏が「公文書の改ざんにせよ、河井前法務大臣のところに1億5000万円いった件にせよ、別に司直の手が入らなくても、党の総裁が、あるいは首相が、これは調べようじゃないか、と声をかければ、財務省も調べるだろうし、自民党内でも調べられので、それはもし石破さんがなれば、国民に一定程度納得できるようなかたちで、示していきたい こういうことでよろしいわけですか」と念を押すと、石破氏はこう答えた。
「そうですね。『納得』ですもん。そうだよね、そういう面倒臭いことをきちんと検証しないで何で納得が得られるの。政府がそういうことで、どうして共感が得られるの、ということです」