実は、このユーザーはほんこんにリプを飛ばした訳でもなんでもなく、ほんとうにただ〈ほんこんよ、もう喋るな〉とつぶやいただけにすぎない。『正義のミカタ』での発言を問題にしていたのかも定かではない。それを、ほんこんはわざわざエゴサーチか何かで探し出して、上述のような恫喝を行なったのだ。
いったいなぜ、ほんこんは数ある自分への批判のなかから、このツイートを選び出したのか。
実は、ユーザーのプロフィール欄には「介護福祉士」という職業以外に「在日韓国人三世」といった記述があった。
「介護福祉士」という職業をわざわざあげつらっていることからみても、ほんこんがこのユーザーのプロフィール欄をチェックしているのは間違いない。もしかしたら、ほんこんは、日本でとりわけネット上でもっとも激しい攻撃の対象になりやすい「在日韓国人女性」をわざわざ選んで、晒しあげたのではないか。
実際、ほんこんがこのユーザーを晒したことによって、このユーザーにはネトウヨたちから差別的な攻撃ツイートが相次いだ。
〈日本人以外が日本の政治や経済について意見するな。内政干渉。〉
〈あなたが黙っておいてね、在日の方の印象を悪くするのはこういう方達なのでしょう。何ならブロックして逃げますか?〉
また、ほんこんへの賛同リプにも、ヘイトがあふれた。
〈プロフ見て、在日…〉
〈やっぱり朝鮮絡み。大阪のおばちゃん違う。〉
〈在日ですから〉
〈在日のかたのようなので、恐らくは日本語が苦手なんだと思います。〉
〈在日朝鮮人、在日韓国人で他国に住まわせてもらっていながら文句言う恩知らずは出ていけ。てめぇ等なんてゴキブリ以下の存在なんだよ!自覚しろ〉
まさにほんこんのツイートによって、ネットリンチとも言えるような状態が起き、さらに在日差別攻撃までが引き起こされたのだ。