いずれにしても、小泉は明らかに安倍政権に対して怒り、その国民を切り捨てる政策にNO を突きつけていると言っていだろう。
小泉はもともとリベラルな政治スタンスをもっており、2018年には森友文書改ざんに抗議する、官邸前の大規模デモを呼びかけるツイートや劇作家であるケラリーノ・サンドロヴィッチ氏の安倍政権批判に「いいね」をしていた。
しかし、当時はまだ、「いいね」だけで自らリツイートやツイートをすることはほとんどなかった。当時、「女性セブン」(小学館)からこの抗議デモや政権批判への「いいね」について直撃を受けた際も、小泉は「この件については私の言葉では語るつもりはありません」と語っていた。
それがここにきて、自らの言葉で語り始めたというのは、安倍政権のあまりの酷さに黙っていられなくなったということだろう。
しかも、小泉はいまの日本で政権批判を口にすれば、安倍応援団やネトウヨから総攻撃を受けるということも覚悟しているようだ。というのも、小泉はあるユーザーのこんなツイートに「いいね」をしていたからだ。
〈「政治的発言が多すぎてファンだけど引きました」って発言、それ自体が、そういうことを言うことで相手の政治的発言を控えさせようとする、まさに大変政治的な発言だと理解してないのかな。〉
小泉の政治や社会に対する真摯な思い、そして勇気に、あらためて拍手を送りたい。
(伊勢崎馨)
最終更新:2020.04.23 07:24