だが、いまだに安倍首相やその周辺の輩は国民の不安がわからないらしい。というのも、本日配信された毎日新聞の記事によると、麻生太郎財務相は記者から休校措置による国の臨時支出について問われると、「(休校などの)要請をして費用がかかる場合は、政府が払うのは当然のことなんじゃないですか」と答えながらも、次の記者からの質問を待つあいだ、こう口にしたというのだ。
「つまんないこと聞くねえ」
安倍首相の昨晩の発表以来、多くの国民が「休校中の保護者に対応するのに国が補償する気はあるのか」と不安と不信感を抱いているというのに、そうした質問を「つまんないこと」などと言う……。もちろん、記者は「国民の関心事ですよ」と言い返したというが、それでも麻生財務相は「上から(上司から)言われて聞いているの? 可哀そうにねえ」と述べたという。
ようするに、安倍首相にしても、麻生財務相にしても、ここまできても国民の生活というものをまったく想像しようとしていないのだ。
火に油を注ぐとはまさにこのことで、国民の安倍政権に向ける目はどんどん厳しくなっている。さすがに安倍首相も明日、ようやくはじめての記者会見を開くことを決めたが、これも実態はさらなる支持率低下による政権崩壊を食い止めるための自己保身にすぎない。前述したように麻生財務相は休校措置にともなう費用の国費負担を匂わせ、明日の会見で安倍首相がその具体策を打ち出す可能性もあるが、それも御用メディアが「大胆な対策」と喧伝するための材料づくりで、ほんとうに国民の不安に応えるものになるかは疑わしい。
明日、安倍首相は国民に何を語るのか。その中身がたんなるパフォーマンスに終われば、いよいよ安倍政権の終わりのはじまりになるかもしれない。
(編集部)
最終更新:2020.02.28 09:09