本サイトでもお伝えしてきたように、田崎氏は昨年から「桜を見る会」問題でのワイドショー出演を見合わせていた。というのも、田崎氏自身がジャパンライフの懇談会に参加し、宣伝に協力していた事実があり、ジャパンライフ会長の招待問題がクローズアップされるようになって以降は「自分にジャパンライフの問題があるから、出演はできない」と言って「桜を見る会」を取り上げるコーナーの出演を辞退してきたらしい。
田崎氏が不在となったおかげで、その短いあいだは『ひるおび!』(TBS)でも『モーニングショー』でも「桜を見る会」にかんする自由闊達な議論が生まれていたのだが、再び田崎氏が「桜を見る会」問題で復活したかと思えば、この有様だ。
だが、今回の放送でよくよくはっきりとしたのは、いかに招待者名簿の存在を、安倍政権にとって、そして田崎氏にとっても「絶対にない」ものにしたいか、ということだ。
安倍政権は「招待者名簿は廃棄した」「復元できない」と言い張り、もはやそれが前提となって現在は話が進みつつあるが、番組内で山口氏が断言したように、これは「絶対あるはずのもの」なのだ。つまり、安倍首相や昭恵氏が「首相枠」「昭恵枠」を使って一体どれだけの人を呼んでいたのか、さらにはジャパンライフ会長をはじめ一体どんな人物を呼んでいたのか、招待者名簿が出てくれば実態はすべてはっきりとする。だからこそ是が非でも「ない」ことにしようとし、さらにはそこから目を逸らすために民主党政権時の名簿管理問題を持ち出しているのだ。
そして、これは田崎氏自身にも跳ね返る問題だ。「招待者名簿は絶対にあるはず」という話題を掘り下げれば、必然的にジャパンライフ会長招待問題に触れざるを得ない。それは田崎氏にとって最大の「NGワード」に生放送で直面することになるのだ。それゆえ田崎氏は招待者名簿の有無について触れようとせず、躍起になって民主党政権時の名簿管理の問題に話を戻そうとしたのだろう。
だが、山口氏が言い切ったように、招待者名簿は「絶対にある」のだ。きょうからはじまった通常国会では、必ずそれを表に出させ、安倍首相の「私物化」の実態をあきらかにせねばならない。
(編集部)
最終更新:2020.01.20 11:08